舘祐司の気ままなブログ

カテゴリ: 映画

映画「ザ・ウォーク」を見ました。もちろん自宅でです。(笑)
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この映画は2015年に公開されたアメリカ映画で、監督はロバート・ゼメキスです。
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1974年にワールドトレードセンターの2棟の間にワイヤーロープを張り、そこを綱渡りして世界を驚かせたフランスの大道芸人フィリップ・プティの伝記映画です。

フランスで大道芸人をしていたフィリップはある時、新聞の記事でワールドトレードセンターというとてつもない高いビルの存在を知り、一瞬で心を奪われます。それは彼が綱渡りを生業としていたことからいつのころからか誰もやったことのないことにチャレンジしたいという野望を持っていたのです。

たまたま出会ったアニーに一目ぼれし、自分の夢を語り最初の共犯者とします。
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専属カメラマンのジャン・ルイなど次々に仲間を増やしながら、綿密に計画を立てアメリカに移り時間をかけて現場を調査していきます。そしていよいよ決行の日がやってきます。・・・

ツインタワーの高さは屋上で417m、タワーとタワーの間の40数メートルの間にかけた細いワイヤーロープの上を命綱なしで渡るというクレージーな企画なのです。よくこんなこと思いついたものだと思います。そして本当に実行しようということもばかげています。
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これは実際にあった出来事をもとに作られているだけに、最後の綱渡りのシーンはもうハラハラドキドキで心臓が爆発しそうになりました。映画とはいえ迫力があります。
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実際の写真がネットにありました。
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映画の中でも寝そべるシーンが出てきます。
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もちろんこの行為は違法なことなので、最後は警察に保護されます。
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こんな風に撮影されていたのですね。
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1974年といえばぼくは16歳くらいのころですが、こんな大事件があったとは知りませんでした。しかし、なんでこんなとんでもないことを考えたのか不思議でなりません。そして、それに加担する人たちが何人もいたとは・・それもまた不思議なことです。そんな不思議な巡り会わせで出会った「共犯者」がいたからこそこの世紀の偉業は達成できたのです。
主演を務めたゴードン=レヴィットは綱渡りの経験がなかったため、プティ本人のもと猛特訓を行ったそうです。その結果わずか8日目に補助なしで綱の上を歩けるまでになったそうです。役者魂ですね。
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文句なく楽しめる映画です。
この映画のことは何も知らなかったので、まったく期待せずに見たこともよかったのか、大満足できました。
ただし見終わった後、ちょっと疲れが出ます。手に汗握る緊張感が続くためでしょうか。(笑)


映画「ジュディ 虹の彼方に」を見ました。
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この映画はかつてのハリウッドの大女優ジュディ・ガーランドの主に晩年の苦悩を描いたものです。
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ジュディ・ガーランドは1969年に亡くなっておられ、僕は当時11歳の頃です。当然リアルタイムではほとんど知りません。名前だけは知っているという程度です。

ですので映画を見る前に少しだけ、彼女のことを調べ予習してから、映画館へと向かいました。
子役で出演した映画「オズの魔法使い」 が大ヒットし、一躍有名になったこと。
結婚を5回していること。
ジュディの娘がライザ・ミネリだということ。(もちろんライザ・ミネリはリアルタイムで知っています) 
若い頃から無理なダイエットを強いられていたこと。
薬物依存症だったことから、遅刻や無断欠勤などを繰り返し映画会社から契約破棄されたこと。
などなど。

実に、波乱万丈な人生を送られています。
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金遣いが荒かったせいで、晩年は泊まる場所にも苦労するくらいに落ちぶれていました。この映画ではその頃から、ロンドン公演が決まり、当時の恋人と5度目の結婚をするあたりに焦点を当てられています。
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アメリカでは、泊まるホテルにも四苦八苦している状況でした。しかし、そんな中、ロンドン公演の話が舞い込み、子供をアメリカに残していくことに後ろ髪をひかれつつも行く決断をします。それは2人の子供と3人で暮らす家を建てるという夢があったからです。
リハーサルもろくに行わずに臨んだロンドン公演の初日、ボロボロだった状態から、ステージに立ち歌いだすとジュディの歌唱力に満員の観客が酔いしれます。一夜にして昔の栄光がよみがえり、見事に復活するのでした。
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そして5度目の結婚相手ミッキーがロンドンまで訪ねてくるのです。ミッキーは大きなビジネスをジュディに準備していたのですが・・・。
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ロンドンに行くことで、大好きな子供と離れ離れにならなければいけません。子供を溺愛していたジュディはその悲しさや自分自身の過去の忌まわしい思い出などと葛藤の日々があり、次第に薬に頼るようになります。するとうまくいっていた公演も客とのトラブルから中断を余儀なくされてしまうのです。
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そんな中、自分のファンだという男性2人と出逢い、その男性から元気をもらい立ち直ろうとするのですが・・・。
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この映画は、正直なところそれほど期待していなかったということもありますが、見事に裏切られました。とてもいい映画でした。
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特に、主演のレネー・ゼルウィガーは、歌唱シーンも本職の歌手の吹き替えなしで撮影したそうで、圧巻の歌唱力と本物のジュディが憑依したかのごとく素晴らしい演技でした。

大スターの栄光の陰に隠れた心の暗闇が表現された映画でした。
 

話題の映画「1917 命をかけた伝令」を見てきました。
見終わった感想は、非常に良かったです。戦争の迫力や悲惨さなども織り交ぜ、戦火における兵士らのどこにもぶつけようのない感情などがよく表現されていました。
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この映画は実話をもとに作られているということが、最後のエンドロールでわかります。1917年4月6日と具体的に表されています。ちなみにこの日はアメリカがこの戦争に宣戦布告した日でもあります。
第一次世界大戦のさなかフランス北部でドイツ軍が突如撤退します。これを機会に一気に攻めようとするイギリス軍でしたが、本部の将軍はこれをドイツ軍の罠だと見破り、前線で攻撃をする予定のD連隊に伝令を送るよう命令が下されます。通信状況は壊滅状態で人的方法しかなく、この任務を任されたのが若き上等兵のブレイクとスコフィールドでした。ブレイクに声がかかったのは、そのD連隊には兄がいたからなのかもしれません。D連隊1600人の命を救うため、2人は無人の前線へと向かいます。
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死体がゴロゴロと転がっている中、進みます。改めて、戦争とはこういう事なのだということを見せつけられます。リアルに殺し合いです、やらなければやられてしまう、見ているこちらも一瞬も気を抜けないシーンの連続です。墜落した飛行機に巻き添えを食うシーンも迫力がありましたが、戦地の広大な状況や壊れかけている建物、塹壕も実際に掘ってつくられたと思われ大変な労力がかかっています。
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この辺りはアカデミー賞に選ばれた韓国映画とは雲泥の差です。
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しかしこの映画の見どころは、ワンカットで撮影が続いているところではないでしょうか。また、随所でどうやってこのアングルから撮影してるのだろうというシーンがいくつもありました。多少映像関係に従事しているので、そのような技術的なところにも関心を抱いた次第です。
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主演のスコフィールド役のジョージ・マッケイの体を張った演技にも感動しました。川で流されるシーンや、戦地で敵に追われ走るシーン、走りながらほかの兵とぶつかり吹っ飛ぶシーンなどなど。それらを長回しで撮影しているところは、拍手を送ります。ブラボー!
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僕が今まで見た映画の中では、かなりレベルの高い作品だと思います。
撮影手法のアイデアや撮影技術の巧みさなど、ストーリーや演技力とはまた少し違った角度からも素晴らしいと感じました。
この作品が、アカデミー賞の作品賞、監督賞に選ばれなかったことが不思議でなりません。



映画「大怪獣のあとしまつ」の製作発表が行われたと報道がありました。
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面白いタイトルにちょっと惹かれ、その内容を見ると、面白いのはタイトルだけじゃなかったです。
この作品は、倒した怪獣の死体の後始末に奔走する人々を映す特撮コメディです。
しかも東映と松竹が史上初めてタッグを組むという記念すべき大作(?)になる予定なのです。
その記念すべき作品がこんなふざけた映画でいいのか、という声もあろうかと思いますが、ふざけた設定を全員で超真面目に取り組むところに面白さがあるのでは、とスタッフの意気込みは高まっているといいます。
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巨大な死体によってガス爆発も時間の問題となる中、首相直属の特殊部隊に所属し現場指揮を任された帯刀アラタと、環境大臣秘書で帯刀の元婚約者・雨音ユキノが知恵と工夫で難しい任務に当たる姿を描く。山田涼介が帯刀役、土屋太鳳が雨音役で出演し、「時効警察」シリーズで知られる

三木聡が監督と脚本を担当する。

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ということで、普通では取り上げないことを映画の題材としています。三木監督が以下のようにコメントされています。
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そもそも。20年以上前、ある番組で映画になってない時間を想像する企画をやったことが遠因。例えば「007」で、ウエットスーツの下がタキシード…どうやって着るのか? また「ゴッドファーザー」で朝起きると切られた馬の首がベッドに入っている…果たして夜中にどうやって寝ている人を起こさない様に入れたのか? で、特撮映画の映画にならない時間のひとつが死んでしまった怪獣の死体をどうしてるのか? 非常に映画的でない時間を映画にしてみたい、そういう天邪鬼なところがスタート。
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しかし、問題はこの意味不毛な企画を誰が映画化してくれるのか、ということでした。そしてそれに手を挙げてくれたのが東映で、しっかり作らないと陳腐な映画になってしまうことが懸念され、松竹に相談され今回の運びとなったそうです。

以前にも書きましたが、子供の頃は怪獣や特撮ものが大好きでした。それは僕だけでなく同年代の男子は、ほとんど夢中になっていたと思います。そのせいか今でも「怪獣」というワードには反応してしまいます。「怪獣の後始末」とは考えたこともなかったですが、凄いところに焦点を当てたなあと感心します。ヒーローは毎週のように怪獣を倒して去っていきますが、残された怪獣の後始末はそりゃ大変でしょうね。この映画の中でも環境問題や政治家たちの混乱なども描かれているそうで、後始末を大人たちが真剣に取り組んでいるところが見どころだと思います。
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目の前に怪獣の死体があることを想像してみました。
おそらく1週間もすれば腐敗してきます、当然すぐにどこかへ運ぶことは困難だと思います。すると腐敗臭が辺りを覆います。ハエがたかりウジが湧き環境は最悪な状況になるでしょう。怪獣のサイズがわかりませんが、例えばあのゴジラの身長は50mとされていますのでおそらく同程度だと考えるのが妥当かと思います。50mプールの大きさで考えるとわかりやすいですかね。相当大きいですよ。何かで覆うというのも簡単ではないでしょうね。もしこれが住宅地だとしたら大変です。付近の住民は暮らしができないことになります。・・・いやあ、帯刀アラタくんと雨音ユキノさんはどんな風に処理するのでしょうか。気になりますね。
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懐かしの1954年「ゴジラ」この映画で日本の特撮技術を世界に知らしめました。

公開時期はまだ発表されていませんので、いつ結果を見ることができるのでしょう。ちょっと興味が注がれました。

映画「パラサイト 半地下の家族」を見てきました。
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この日の朝ちょうど、アカデミー賞で、作品賞、監督賞など4部門に輝くというニュースが入ってきました。以前から見てみたい映画だったので一層期待が膨らみます。
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半地下と言われる韓国の貧困層が住む、安い賃料の住まいで暮らす4人家族が巻き起こすドタバタコメディーです。
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長男のギウが友人から家庭教師のアルバイトの代役を頼まれ、引き受けるところから物語は始まります。その家庭教師のアルバイト先を訪問すると大金持ちの豪邸でした。そこである「計画」を企てます。その「計画」は順調に進み一家は左うちわになるかと思ったとき、思いがけないことから「計画」が狂い始めます。・・ストーリーについてはネタバレになりますので、この辺りにしておきます。
とにかく前半から、どんどん話が展開していき、この物語の中にぐいぐい引きこまれます。ラストまで中だるみもなく楽しめる映画でした。非常に面白い映画だと思います。
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半地下で実際に暮らしているのは韓国の人口のおよそ2%約36万世帯だと言われています。
この「パラサイト」では、そんな貧困層の家族がお金持ちから合法的にお金を稼ぐことを面白おかしく表現しています。韓国の超格差社会の一端を皮肉っているようです。
また、貧困層といっても家族全員スマートホンを所持していたり、長女はPCの画像処理ソフトの達人だったりと、意外なバランス感もあり驚かされます。欲を言えば、そのあたりの半地下生活ぶりをもう少し見てみたかったです。

この家族のキャスティングが素晴らしかったですね。皆はまり役という感じがしました。
特にお父さん役のソン・ガンホは、抜け目のないオヤジを見事に演じていました。
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また、その妻役のチャン・へジンも貧困家庭らしさを随所に表していました。この役のために15㎏も体重を増やしたんだそうです。
そして、ちょっと能天気なセレブ妻役のチョ・ヨジョンは実に清楚な美人で、今韓国でも話題になっているとか。ラブシーンはちょっとドキドキしますよ。
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ほかにも家政婦役のイ・ジョンウンは北朝鮮の独特の放送をいじるようなシーンがあり、思わずニヤッとしました。北の偉大なる指導者がこれを見たらどう思うのだろうと想像してしまいました。
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ところで、映画の中で「ジャージャーラーメン」という食べ物が出てきます。これが今、話題になっているとか。

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「ジャージャーラーメン」と訳されていますが、実際には「チャパグリ」というB級グルメなんだそうです。「チャパゲティ」と「ノグリ」というインスタントラーメンを茹でて、サイコロ状に切った焼いた牛肉を粉末スープと混ぜ合わせ、付属のオリーブオイルをかけてなじませれば出来上がりという事らしいです。ちょっと食べてみたくなりますね。

映画の中では、外出していた奥様から急に電話が入り、8分間でこれを作ることになり、大慌てしていました。


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