舘祐司の気ままなブログ

カテゴリ: 音楽

前回はベック・ボガート&アピスを紹介しました。となるとかつてティム・ボガートとカーマイン・アピスが在籍していたヴァニラ・ファッジを紹介しないわけにはいきませんね。

ヴァニラ・ファッジは1966年にアメリカで結成され1970年の解散まで活動していました。グループ最大のヒット曲は1967年リリースの「キープ・ミー・ハンギング・オン」です。この曲は元々モータウンのシュープリームスが1966年にリリースした曲ですが、おそらくヴァニラ・ファッジの方が有名で、僕も長い間彼らの曲だと思っていました。ハードロックに仕上げられたこの曲はロック史の中でも、秀逸な曲の一つではないかと思います。
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改めて、ヴァニラ・ファッジのオリジナルメンバーは、オルガンのマーク・スタイン、ベースのティム・ボガート、リード・ギターのヴィンス・マーテル、そしてドラムスのカーマイン・アピスです。
スタインのオルガンが主体で、アピスのキレのいいドラムが圧倒します。全員がボーカルをできる強みも持っているグループです。
1970年にいったん解散しますが、その後再結成を繰り返し、現在でもスタイン、マーテル、アピスのオリジナルメンバーにボガートの代役を一人加えて活動していると言いますから、驚きです。
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ちなみにヴァニラ・ファッジのメンバーはビートルズのファンで何曲かビートルズのカバー曲を出しています。また、グループ名は当時アメリカで売られていたアイスクリームの商品名から付けられたそうです。

では、ヴァニラ・ファッジで「キープ・ミー・ハンギング・オン」をどうぞ。渋いです。


先回このシリーズでロッド・スチュワートを取り上げました。そのロッドがもしかしたら一緒に組んでバンド活動したかもしれないのが、このベック・ボガート&アピスです。

そのベック・ボガート&アピスの「迷信」(原題Superstition)をご紹介します。
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1969年セッション企画が持ち上がり、ジェフ・ベック・グループを率いていたベックは、当時ヴァニラ・ファッジで活動していたティム・ボガート(ベース)とカーマイン・アピス(ドラムス)による強力なリズムセクションに衝撃を受けたようです。また、ボガートとアピスもベックの才能を認識しておりセッションが実現します。そのながれから新グループ結成へと動き、その時、ジェフ・ベック・グループのボーカルだったロッド・スチュワートに白羽の矢が立ちますが、ロッドはフェイセズに加入してしまい、最終的には3人でバンドを始めることになったのです。
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そんな間柄のこの4人ということで、今回はベック・ボガート&アピスを紹介します。と言っても彼らのバンドとしての活動期間はわずか3年しかなく、最強のトリオと言われていましたが、大きなヒット曲は出なかったと思います。才能あふれるミュージシャンが集まっても、一般大衆に売れる曲となるとまた別問題なんでしょう。

スタジオ録音のアルバムは結局1枚だけしかリリースされませんでした。セカンドアルバムの完成を前に解散してしまったからです。
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また、絶頂期の1973年に日本公演を行っています。日本武道館、名古屋市民会館、大阪厚生年金会館と回り、大阪公演の模様がのちに「ライブ・イン・ジャパン」としてアルバムリリースされています。この時に見に行かれた方はとてもラッキーです。もう二度と見ることはできないのですから。
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と話が少し長くなりましたが、僕がこのグループで印象に残っているのが、この「迷信」、スティービー・ワンダーのカバー曲です。ソウルフルな原曲に対し、バリバリのハードロック調に仕上げられており、初めて聞いた時に思わず「カッコいい」と思いました。特に出だしのギターソロはこの原曲のイメージとはかなり違っています。ギターはもちろんのこと、アピスの切れのいいドラムテクニックが一層「迷信」をロックに仕立てています。

スーパーグループ、ベック・ボガート&アピスで「迷信」をどうぞ。


今回は、ロッド・スチュワートの「今夜決めよう」です。(原題Tonight's the Night(Gonna  Be Alright))
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ロッド・スチュワートは1945年にロンドンで誕生しました。

サッカー選手という異色の経歴を持つ、世界的なシンガーです。独特のハスキーボイスはセクシーで多くのファンを魅了します。僕も大好きなシンガーの一人です。コンサートでサッカーボールを会場に向かって蹴るのがお決まりのパフォーマンスとして有名です。

1968年ジェフ・ベック・グループに在籍し音楽活動をしています。その後グループ解散のあと、フェイセズに加入し、ボーカルとしてヒット曲を出し、世界に名が売れるようになりました。

1975年フェイセズ解散後、渡米しアルバム「アトランティック・クロッシング」を発表します。このアルバムにはあの名曲「セイリング」が収録されておりヒットします。
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そして1976年「ナイト・オン・ザ・タウン」から「今夜決めよう」が全米で8週連続1位となる大ヒットになっています。
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その後、1977年「明日へのキックオフ」1978年「スーパースターはブロンドがお好き」とヒットし、不動の人気を得ました。
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ロッド・スチュワートの独特のヘアースタイルは当時多くのミュージシャンがしていました。

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このジャケ写真は何ともセクシーです。「スーパースターはブロンドがお好き」なのに抱いている女性はブロンドではないところが面白いですね。

「セイリング」がロッドの代表曲みたいに思われている節がありますが、僕はこの「今夜決めよう」が一番お気に入りです。初期の「マギー・メイ」「ステイ・ウィズ・ミー」もいいですけどね。

それではロッド・スチュワートで「今夜決めよう」をどうぞ。


さて今回は、メラニーの「心の扉を開けよう」を紹介します。
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1971年にリリースされ全米1位に輝いた彼女の最大のヒット曲です。

メラニーはアメリカのシンガーソングライターです。1947年生まれですから、現在72歳です。父親がウクライナ系、母親がイタリア系ということです。どことなく東洋系の雰囲気もありますね。
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1969年に開催された伝説のフェス、ウッドストック・フェスティバルに出演したことでも有名です。
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原題は「Brand New Key」=直訳すると「新品の鍵」です。
歌詞の内容は、新しいローラースケート靴を手に入れた女の子が、スケート靴の靴底につける金具を止める鍵を男の子に対して2人で一緒に頑張りましょうと気を惹いているんだそうです。何ともほほえましいですね。心の扉を開ける鍵という和訳なんでしょう。

いろんな曲を作り、出されていることと思いますが、正直なところ僕はこの曲しか思い浮かびません。
そのくらいメラニーというシンガーはこの曲の印象が強いと思います。
しかし、そのことが皮肉にも彼女を苦しめることになったようです。
彼女自身が語っているところによれば、「私は一つのカテゴリーにはめ込まれてしまい、それに耐えなくてはならなくなった。(中略)しかし、物をクリエイトする人間には、一つの枠を超えたそれ以上のものが必要だった」。

イメージというものは、見ているものが勝手に作り上げるものです。それは本人が違うと言っても簡単に覆せるものではないのでしょう。
日本でもアイドル出身の歌手が、年齢を重ねるうちにどこかで脱皮を図らなくてはいけなくなります。
そんなときはいろいろと悩み苦しむことになるのでしょう。

大ヒットの影にはそんなエピソードがあったんですね。

僕の主観ですが、メラニーとキャロル・キングが何となく似たような雰囲気を感じます。
ご本人から言わせれば、「そんなことはない」とお叱りを受けるかもしれませんが。

では、1971年のメラニーで「心の扉を開けよう」をお聴きください。
 

ショーケンこと萩原健一さんが3月26日に亡くなられていたことが、報道されました。実にショッキングなニュースです。
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昨年の8月にグループサウンズ時代の「エメラルドの伝説」をこのブログで紹介しました。

テンプターズ解散後、沢田研二さんや井上堯之さんらとPYG(ピッグ)というロックバンドに参加されました。
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ソロとしてリリースした「大阪で生まれた女」もオリジナルのBOROを圧倒するくらいのパワーを感じました。

そして、その後人気ドラマ「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事役で出演すると大当たり。特に最後の殉職シーンは衝撃的で、「殺さないで」という声が多く上がり、大きな話題を呼びました。この時の常識破りの体当たり演技が評価され、こののちの活躍につながったように思います。
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その後も、「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」と俳優としても人気を不動のものにしました。
この2つのドラマは、普段ドラマをあまり見てなかった僕でも見ていました。特に「傷だらけの天使」での役は、ちょっとアウトローで荒っぽいんですが、権力の前には弱い男を演じ、共演の水谷豊さんとも息がぴったり合っていました。このドラマは好きでしたね。
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ショーケンはジュリーと並んで僕ら世代の大スターであり、ヒーローです。子供のころからのいろんな思い出が頭に浮かびます。
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たびたび事件を起こし、世間を騒がせたりもしてきました。しかし、アーティストとしては類まれなる才能の持ち主だったと思います。

昨年の5月には西城秀樹さんが召されています。(そのブログ

少し前に内田裕也さんが旅立たれたばかりです。日本のロックの黎明期を支えた人たちの死は残念に思います。
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享年68歳と年齢を聞いて驚きました。まだお若いのにということと、自分と7歳しか離れていないことにです。
また、NHKの大河ドラマ「いだてん」に出演されていることがわかりました。政治家の高橋是清役として第25回から登場する予定で、もう収録は済んでいるそうです。どうやらこの作品が遺作となりそうです。
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いくら「いだてん」とはいえ、そんなに急がなくてもいいのに、って思います。

約8年間の闘病生活を余儀なくされていたようです。
本人の要望で病気のことは公表せずに最後まで貫きました。
さぞ、辛かっただろうと思います。
どうぞ安らかにお眠りください。



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