舘祐司の気ままなブログ

カテゴリ: ライヴ

山下達郎のライヴに行ってきた。
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昨年山下達郎氏についてブログで紹介した。日本音楽界の巨匠と言って間違いないと思う。
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今年のホール・ツアーは全国25都市で49公演が予定され3月から始まり8月までの超ロングランである。

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僕は過去1回だけ達郎氏のライヴを見たことがある。

ちょうど達郎氏の「Ride On Time」が日立MaxelのカセットテープのCMに使われていたころだ。
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たぶん1981年頃で、今から30数年前のことだからかすかな記憶しかないが、確か場所は今はなき愛知勤労会館だったと思う。

印象的だったのは、とにかく歌が抜群に上手いこと、ほぼレコードと変わらない歌声に感心した。

そして、「ア・カペラ」を生で初めて聴いた気がする。
「ア・カペラ」とは無伴奏曲のことで、楽器を一切使わずにすべて声だけでリズムなどを取って行う音楽のことだ。
この時達郎氏が一人で多重に録音した自分の声に合わせて「一人ア・カペラ」を披露した。
当時はまだとても珍しく、日本人でアカペラを披露するのはおそらく彼だけだったのではなかろうか。
それくらいアメリカの特に黒人音楽に精通していたのだ。

さて、ライヴの模様をお伝えする。
行く前に友人から「達郎は3時間半くらいやるよ」と聞かされていた。
本当にそんなに長い時間やるのか半信半疑だった、しかしそれは間違った情報だったことがわかった。

実際には最後のアンコール曲が終了したのは開演してから約4時間経過していた。
もう「凄い」の一言しかない。

声もしっかり出ていたことにも驚かされた。
達郎氏によるとなんでもこの日は最初の3曲くらいまで喉の調子が良くなかったそうだ。
さすがにこの年齢になると、ちょっと不安な気持ちになるという。
最後まで声が出るのか、途中で出なくなるのか、そこは自分でもわからないのだそうだ。
幸い途中から調子が戻ったそうで、4時間ほとんど歌いっぱなし。
アッパレというか、圧巻の幸せな時間だった。

なんという男だろうか、一流の、いや超一流の、いやいや超超一流のミュージシャンだということが改めてわかった。
 
10年ほどライヴ活動を停止していて2008年から再び開始したそうだ。この時達郎氏55歳の時である。 
この時は還暦までやれたらいいなくらいの気持ちだったそうだが 、なんのことはない気がついたらそれから9年も継続しているからご本人も不思議だという。
しかも今年のツアーも49公演もの長丁場、ものすごい体力も必要とされるが同時に喉も鍛えられているのだろう 。

現在64歳、来年には年金受給者となると言って笑わせていたが、全くそんな風には見えない。
前回見た時はおそらく30歳頃だろうと思うが、その時よりもヴォーカルテクニックは数段上がっているだろうし、艶っぽくなったと感じた。

お客さんの年代は40代50代60代というところが主体だと思う。
やはりみなさん落ち着いてじっくりと達郎氏の音楽を楽しんでいるように見えた。

ああ、遅くなってしまったが今回の場所はセンチュリーホール、3000人のホールで満員であった。
なぜ満員かわかるかというと、僕が座った席は3階の一番後ろの席だったからだ。
達郎氏はここが気に入っているということだった。
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昔は名古屋といえば愛知勤労会館でずっとライヴ活動をしていてあのホールも好きだったと言っていた。
名古屋は美味しい食べ物がたくさんあってお気に入りのようであった。

音楽の話に戻ろう。
最初の曲はアルバム「FOR YOU」から「SPARKLE」ギターソロのイントロから始まった。

そして7曲目あたりで僕が一番好きな曲「潮騒」が演奏された。ちょっとジーンときた。


 あの名曲「クリスマス・イブ」もやってくれ、生で聴くとこれまた感動もんだ。

曲中でいろんな曲をワンフレーズずつ入れたり、遊び心も満載だった。
達郎氏のお得意ジャンルであるア・カペラも披露してくれた「スタンド・バイ・ミー」は本当にいい曲だ。
時折トークも挟みながら進めてくれるのだが、これがまたちょうどいいブレークになり、しかも結構笑わせてくれる。 

アンコールでは 「Ride On Time」が演奏された。
懐かしい「ダウンタウン」 なども聞けて、僕は大満足のライヴであった。

来年またやってくれるなら絶対に行こうと思う。

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1970年代から1980年代の初め頃、AORと呼ばれる音楽が大人気だった頃がある。

そのAORの代表格ともいえるのがボビー・コールドウェルだ。
0720bobby-caldwell-212x230 (この写真はかなり若いころ)

ちょっと鼻にかかった歌声は特徴的でもあり大人のセクシーさを感じさせる。
ボズ・スキャッグスとともにこの頃爆発的な人気を誇った。

今日は、ボトムラインへそのボビー・コールドウェルのライヴに来た。
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ボトムラインはライヴハウスなので距離が近くファンにとってはいい小屋である。


AORとは、いろんな説があるが、ぼくは「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略と理解している。

ハードなロックではなく、クロスオーバーサウンドとメロディ重視の大人向けの落ち着いたヴォーカルが特徴である。

米国ではこのジャンルを「Adult ContemporaryAC)」と呼ばれているが、日本でもこの言葉はすっかり定着している。なんと言ってもこの言葉の響きがとても洒落ている。と僕は思う。

AORのアーティストはそのほかに、スティーリー・ダン、ルパートホルムズ、シカゴ(後期)、ジム・フォトグロ、ジョージ・ベンソン、ジョン・オバニオン、ディックセント・ニクラウス、ビル・チャンプリン、トニー・シュート、ポール・デイビス、マイケル・マグドナルド、ロビー・デュプリー、ランディー・ヴァンウォーマーら名前をあげたらきりがない。

テレビCMなどでも使われており、聴けば皆さんもよくご存知の曲が目白押しだ。


そもそもボビー・コールドウェルのライヴに行くきっかけを作ってくれたのは、友人のI君だ。
彼から誘いがあり、「よし行こう」と意気投合して僕がチケットの手配をした。

ライヴハウスなので、会場内で飲食ができる。
ビールを飲みながらのライヴもまた乙なものである。

1時間20分、ヴォーカルの声はしっかりと出ていた。
ただ年齢のせいか、ゆったり感は否めない。
楽器による演奏の時間が長く感じられ、もう少しボビーのヴォーカルを聞きたかったのは僕だけではないだろう。

演奏後メンバーが積極的にCDの販売をしていた、なかなか見られない光景だ。
ここにボビーがいたら もっと売れるだろうに。そこは残念なところだ。
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音楽は時代を超越してくれる。
不思議なことに、30年以上前に引き戻してくれる。
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音楽を生で聴くことの感動は言葉にならない。
やっぱりライヴの魅力は素晴らしい。

この前紹介したスタイリスティックスが12月にボトムラインに来るようだ。
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今回のツアー、ナゴヤドームの初日から2週間あまり、いよいよ東京ドームでのライヴの日が来た。
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雨の予想だったが、意外にも晴れ、皆足取りも軽く続々と人が集まって来る。
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東京ドームの周りは人、人、人で溢れ五万人のミスチルファンがここに集結した。
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東京ドームの中に入るのは今回が初めて、野球ではなくミスチルライヴになるとは思ってもみなかった。

そしていよいよライヴが始まる。

スタートの曲から前半はミスチルファンでなくとも知っているメガヒット曲のオンパレードで一気に盛り上がる。

中盤からは少し落ち着いた構成に変わる、ややクールダウンといったところだ。

後半からはライヴにふさわしいノリの曲でまた盛り上げていく。

そして最高に達したところで、一区切りつけアンコールへと続いていった。

約30曲、3時間半のロング公演だった。

終わると心地良い疲労感に包まれる。
「やっぱ、ミスチル最高」ってきっと五万人の人がそう思っていると思う。
さすがにもうお腹いっぱいっていう感じじゃないかな。

今回は東京にいる娘から「ミスチルの東京ドームのチケット取れたけど、どうする?」という誘いから始まった。一瞬迷いがあったことは事実だがすぐに行く事を決めた、その決断は間違ってなかった。

思い起こせば5年前、20周年記念の「POPSAURUS」(ポップザウルス)ツアーの時に初めてミスチルのライヴに行き一変にファンになった。時の経つのは早いものだ。

ライヴ中盤で桜井くんがこんな事を言っていた。

「今回、25周年を迎えてやっていますが、正直デビューした頃に25年後音楽をやってるかどうか、ましてやこんなに多くの方が僕たちを見に来てくれるなんてことは想像もできませんでした。10周年の時はまだ僕らも若く、周りが騒いでいただけであまりピンと来ていなかったです。しかし今、僕らも年齢を重ねいつまでこうやって音楽をみなさんの前で奏でることができるのだろうと考えます。ですから、今この瞬間を大切にして1曲1曲丁寧に一生懸命演奏しています。」
概ねこんな内容だったと思う。

現在47歳となり決して若くはない年齢になって来ている、やはり年齢とともに考え方も変わり大切なものとは何かという事を感じていることが伝わってきた。

しかし、3時間半のパフォーマンスを見せつけられると全く歳を感じさせない。しっかりと最後まで声も出ている。
相当トレーニングしているんだろうと想像する。


ミスチルライヴでパワーをもらえたような気がした。多分5万人の人が。



 

さあ、いよいよドゥービー・ブラザーズの名古屋公演の日がやってきた。
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場所は金山の日本特殊陶業市民会館、この会場に入るのも何年ぶりのことだろう、いや何十年ぶりか。
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前回ブログに書いたように僕にとっては35年越しの念願がようやくかなうのだ。


おおー、なんかわくわくするぞ。
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続々と昔の若者たちが集まってくる。


グッズ販売は長蛇の列だ。
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開演前のステージ。
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最前列でステージをパチリ。
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ミキサー卓。
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このライヴはスマホの撮影OKとのことで、ところどころ撮影した。

さあ最初の曲が始まる、曲はJesus Is Just Alrightだ。
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会場はいきなりスタンディングとなる。

Rockin' Down The Highwayと続き会場のボルテージが上がる。
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その後少しスローナンバーもはさみ後半へとつないでいく。
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おや?と思ったのがTakin' It To The Streetsが演奏されたことだ。
この曲は確かマイケル・マグドナルド加入後のアルバムに収録されているからだ。
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そして、終盤Long Train Runnin'で一気に総立ちとなる。
間髪入れずにChina Groveへとつなぎ最高に盛り上がった。
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一旦ステージから下がり、アンコール。

Without Youから最後は…やはりこの曲…Listen To The Musicだ。

サビの部分を会場全体で大合唱、あーやっぱこの曲はいい。
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取り立てた演出もなく、昔ながらのライヴ風景なのがよかった。
パフォーマンスに集中できるし、ドゥービーにはそんなものは必要ない。
アンコールも含めて約100分間、終わってみればあっという間だが、トム・ジョンストンは現在68歳、そして我々観客はおそらく50歳以上がほとんどを占めているだろう。このくらいがちょうど「いいよー」
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しかし、年齢の割によく体が動いていた、歌も上手いし、演奏もほぼ完璧、しっかり声が出てるのがすごい。
昨日、日本武道館でライヴをやっての今日だから、すごい体力だ。これがプロなのか。

ドゥービーのハーモニーも素晴らしかった。

生きてる間にドゥービー・ブラザーズのライヴを観れて良かった。

こう行っては失礼かもしれないが、次のライヴがある保証はどこにもないのだ。

さあ、6月はミスチルのライヴに行くぞー!(東京ドーム)

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