3日目を終わり、ヘンリク・ステンソンが12アンダー、フィル・ミケルソンが11アンダーで3位以下を5ストロークと大きく引き離し一騎打ちの戦いとなった。

スタートホールの1番でステンソンがボギー、ミケルソンがバーディーといきなり首位が入れ替わり波乱模様を予感させる。 

その後お互いバーディーラッシュとなる。

前半の9ホールを終え、ステンソンは5バーディ1ボギー、ミケルソンは2バーディ1イーグルと、ともに4ストローク伸ばし、ステンソンが1打リードをキープしたまま折り返す。


後半に入り10番 は互いにバーディーと譲らない。

すると11番ステンソンはパーパットを外し、ここでついに16アンダーで並んでしまう。



12、13番とお互い譲らない。しかし、14番からステンソンが一気に3連続バーディーを奪いぐっとリードを広げる。

ミケルソンも16番であわやイーグルを外し、バーディーで何とか粘る。
これが入っていればどうなったかわからなかっただけに惜しいパットだった。 
17番でも長いパットを沈めパーセーブする。

2打差ビハインドで最終の18番を迎える。 


 結局追くことはできなかったが、最終日65のスコアで17アンダーまで伸ばした。
 
エマ夫人も勝利を祈る気持ちだ。

ステンソンは18番もバーディーで締めくくった。なんと圧巻の63のスコアだ。

20アンダーにし最少スコアの記録まで打ち立てた。 

そしてスウェーデン人としては初のゴルフメジャー大会の優勝者 に輝く。

とにかく二人ともに素晴らしいプレー の連続であった。 

ステンソンがここまでスコアを伸ばすことができたのもミケルソンが素晴らしいプレーで最後まで競り合いを続けることができたのが理由だろう。

敗れたとはいえ、ミケルソンの17アンダーは2位としての最高記録である。

この二人は2013年にも全英オープンで優勝を争った。この時は、ミケルソンが優勝しステンソンは涙を飲んだ。今回はそのリベンジが叶ったと言える。

そしてもう1つ面白いエピソードがある。
ミケルソンはもともと右利きでレフティであることは有名だが、実はステンソンは左利きで右打ちなのだ。なんとも不思議な因縁を感じる。

来月行われるオリンピックに出場するであろうステンソン、次は舞台を リオに移してどんなプレイを見せてくれるのか、楽しみである。