ストーンズのサティスファクションがヒットしていた1965年はビートルズの「ヘルプ」が大ヒットしていた年でもあります。今考えるとすごい時代ですね。今回はビートルズ「ヘルプ!」です。
振り返ると1965年はビートルズにとって大きな節目の年だったように思います。
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このころビートルズの人気は世界中に広まり、テレビ出演や小規模コンサートはめっきり減少していました。小さな会場を転々と移動するには体力的な問題もあり、音楽制作する時間を確保するためにも不可能なこととなっていたのです。そこで大きな会場に大人数を集めて一度に見てもらう、という方法に行き着いたようです。
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そして8月にニューヨーク・シェアスタジアム公演が行われました。今では珍しくない野球場でのコンサートですが56000人を集めた世界初のスタジアムコンサートは伝説となりました。映画「エイト・デイズ・ア・ウィーク」でもこの時の映像が使われていました。
しかし、この当時音響設備が貧弱だったこともあり、観客の想像を絶する大絶叫の中で彼らの演奏はほとんど聞こえることはなかったと言います。
当時のジョンは「ビートルズを聴きたければレコードを、見たければコンサートに来ればいい」と語っていたそうです。
しかし、問題が起こっていました。観客に演奏が聞こえないばかりか、ビートルズ自身にも自分たちの音が聴こえないという異常な状況は、自分たちの音楽を表現する場であるはずのコンサート活動に疑問を持ち始めていたのです。多忙に多忙を極め、まさに「ヘルプ!」状態だったといえます。
シェアスタジアムでも演奏後は逃げるように球場を後にします。
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ビートルズには本当に多くの名曲が存在しますが、なかでも「ヘルプ!」は5本の指に入るのではないかと個人的には思います。まずはイントロで圧倒され、流れるようなメロディとテンポの良さ、コーラスも最高です。リンゴのドラムも冴えています。まさに最高潮の時だったといえます。
「ヘルプ!」と言えば映画ですよね。そのために作られた曲なんですが、映画のタイトルが決まってからジョンとポールは曲作りに取り組みなんと2日間もかからずに完成させたといいます。もう本当に天才ですね、このときまだ20代半ばですよ。
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ちなみにアメリカビルボード誌の1965年の年間ランキングによるとストーンズの「サティスファクション」は3位、ビートルズの「ヘルプ!」は7位となっておりました。


それではビートルズの「ヘルプ!」をお聴きください。