14日政府から東京、大阪、北海道など8都道府県を除いた39の県は非常事態宣言が解除されました。少し明るいニュースですが、もちろん何も解決したわけではなく、まだまだ安心できる段階ではありません。

宣言を解除する基準も示され、「感染数」「医療提供体制」「監視体制」の3点から総合的に判断し、「直近1週間で10万人あたりの累積感染者が0.5人以下」が目安とされ、東京都の人口約1,400万人に当てはめると、1週間で70人以下(1日10人以下)というレベルになります。

数値が示されたのは、「直近1週間で10万人あたりの累積感染者が0.5人以下」だけでそのほかはアバウトな感じがして、もうひとつすっきりしませんね。

大阪の吉村知事は、安倍首相が緊急事態宣言の延長を発表した5月4日に独自の出口戦略「大阪モデル」を発表して大きな注目を集めました。
その大阪モデルをおさらいしましょう。
(1)リンク不明の新規患者数の7日平均が10人未満
(2)PCR検査の陽性率の7日平均が7%未満
(3)ICUの病床使用率60%未満
これら3つの基準全てが7日間連続でクリアされれば、段階的に自粛要請を解き、社会経済活動を動かしていくということでした。数値目標が設定され実に明快です。

そして14日、この基準が達成されたとして16日から休業要請解除を発表しました。
出口を示さずに、ただ外出自粛や休業を要請してきた国とは違い、数値目標を掲げて出口を示した大阪府知事の手腕は見事で、府民だけにとどまらず多くの国民から称賛の声が上がっています。また、通天閣を照明の色でその状況を示すというアイデアも誰でもわかりやすくていいですね。

吉村知事の言葉は非常にわかりやすく、原稿を読み上げるのではなく自分の言葉でしっかり話しているところに魅力を感じます。
また、記者会見で想定問答集を使っていないということです。これは橋下元知事がそれまで用意されてきた慣習をやめたそうです。ですから自分の言葉で話す癖がついているのですね。
昨日もそうでしたが、安倍首相は記者からの質疑に入ったところで、準備していたと思われる文書に目を通しながらでした。印象はかなり違います。あのトランプ大統領も記者会見はガチで行っているそうです、なのでたまに記者とバトルになることもありますね。自分の言葉でなく、誰かが作った言葉で話すのは私たちの心に響いてこないです。
それと、もう一つ、質疑に対してきちんと答えていないのが気になります。政治家の方は往々にしてそういった質疑をはぐらかすことがお得意のようですが、このような非常事態宣言の中、もう少し端的に質疑に対して真摯にこたえていただきたいのですが、とても残念です。


京セラの会長の稲森和夫さんの名言があります。
 バカな奴は、単純なことを複雑に考える。

 普通の奴は、複雑なことを複雑に考える。

 賢い奴は、複雑なことを単純に考える。


言いえて妙と言いますか、とても共感できます。

頭のいい人は難題を簡単に考えることができるのです。逆にそうでない人は、簡単なことなのに難しく考え、迷路に入り込み、自ら難しくしてしまうのです。

国会のやり取りを見ていて、ほとんど人がいらいらするのではないでしょうか。もっと簡単に質疑にこたえることができないのか。なぜ延々と関係のない話をするのか。質疑されていないことに論点が脱線してみたり。日本の最高会議なんですから、もっと子供たちの手本になるような論議にしていただきたいと思います。


このコロナウィルスの問題は、世界のどんな政治家にとっても非常に難しい問題です。多くの人の命がかかっています。命を守ろうとすればするほど、経済は落ち込んでいきます。その両方のかじ取りをバランスよくこなさなければなりません。


非常事態になると、人の本質が垣間見えてきます。

理想のリーダー像は、現状をよく把握し、少し先を見すえながら、明かりを照らし、勇気付けてくれるような人がふさわしいですね。