数年前からテレビの売り場でよく4Kとか8Kとか聞かれるようになったと思います。
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現在一般的な家庭のテレビではフルHD(フルハイビジョン)という解像度で1920×1080という数字で表します。今、見ている地上デジタル放送はこの解像度です。
ちなみに4Kは3840×2160、8Kは7680×4320です。4KはフルHDの4倍、8Kは16倍の解像度と言うことになります。この数字はドットという小さな点が縦横にそれぞれ並んでいる個数を表しています。数が多ければ、画像をち密に表示することができます。
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4K8K対応のテレビもすでに販売されていますが、コンテンツの問題で当初の計画より普及していない現状のようです。4K放送や4Kの映像コンテンツが存在しなければ4K受像機の意味がないのです。
実際2018年より4K8K放送が始まっていますが、魅力的なコンテンツが届けられていないため、消費者の盛り上がりには欠けています。
しかし、今年東京オリンピックの4K8K放送が予定されています。これほどの魅力的なコンテンツはありません。この半年で対応テレビの売れ行きがぐんと上がるのではないかと業界では期待されていますが、実際にはどうなるのでしょうか。
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今では大画面テレビが主流となり32インチ以上がほとんどで、50インチ前後のモデルに人気が集まっているようです。大画面だと狭い部屋には向いていないのでは、と思われるかもしれませんが、高精細な解像度のため、従来のフルHDテレビのおよそ半分くらいが適正距離だとされています。ですので、50インチクラスで大体8畳ほどの部屋が適正だそうです。

2,3年前から、テレビの価格破壊が起こっています。大画面のテレビも数万円のプライスで販売されており、驚いてしまいます。今が買い時なのでしょうか。
少し冷静に考えてみますと、4Kテレビも「4K対応テレビ」と「4Kテレビ」の2種類存在しています。一見同じようですが、対応テレビの方は4Kチューナーがないと見ることができません。解像度が対応しているだけでチューナーは別売りなので安く売られています。また、家庭の方では4K放送用の専用アンテナが必要になります。マンションなど共同住宅では対応されているところもあるかもしれません。さらにこれが一番頭の痛い問題かと思いますが、地上デジタル放送で4K放送は予定されていないのです。総務省は2025年までは現在の地デジ放送を継続すると言っています。

4KはフルHDの4倍の解像度だと言いました。ということはデータ量も単純に4倍になり、大容量の信号を電波に乗せて伝送する技術が必要になってきます。理論的には可能だそうですが、現在も実証実験や研究をされているようで簡単にはいかないようですね。

今のところ、BS、CS放送しか4K放送の予定はないため、見たい番組がどれくらいあるのか、ということになり、結局宝の持ち腐れになりそうです。「スポーツカーを買ったけど、走れる高速道路がない」みたいなことです。

それらのことを踏まえ、4Kテレビの買い時はいつがいいか、ということについては、現段階では時期尚早というのが個人的な意見です。

かれこれ10年ほど前になりますが、「3Dテレビ」がちょっとしたブームになったことがありました。結局長続きしませんでしたが、あの時もやはりコンテンツがネックでした。3D番組の少なさに加え、特殊なメガネが必要だったり、横になって見れないなど制約が多かったことも、災いしました。

大昔のことを言えば、テレビがまだ白黒だった頃、カラーテレビに変わっていった時も、テレビ放送のカラー化が大きく影響しました。まさに56年前の東京オリンピックがその大きなきっかけとなりました。

というように、過去の歴史から考えても、コンテンツは重要なカギとなります。
地上波で4K放送が見れるようにならなければ、4Kテレビの時代はもう少し先のように思います。