名古屋市の敬老パスと言えば、名古屋市在住の65歳以上の方が一定の負担金を支払えば、名古屋市地下鉄と市バスが乗り放題になるという福祉サービスです。
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この敬老パスは1973年本山市政の時に「敬老特別乗車券」という名称で発足し、今年で46年目を迎えます。その当初は負担金なしでしたが、高齢者の増加と名古屋市の財政難が深刻になり2004年松原市長の時に負担金を支払う有料制に移行しました。
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従来地下鉄と市バスに限定されていたため、お住いの地域格差の問題などがありました。また、一部で年間100万円も使用するなどの不正利用の事例も問題視されていました。

今回の改正では、従来無制限だった利用回数に上限を設け、年間800回程度で考えているとのことです。およそ20万円ほどのようです。
従来の地下鉄、市バスに加えJR、名鉄、近鉄の市内運行区間もこのパスで乗車することができます。

2022年2月から制度を見直す方針を固めたと報道されています。
この見直しにより、敬老パスの年間予算140億円から約10億円の削減効果が見込まれているとのことです。
こうしてみるとかなり大きな額ですね。
高齢者が増加し、現役世代が減少している現在、この敬老パスを維持しているだけでもありがたいことだと思います。
全国の都市では、東京や大阪、京都、横浜、広島など大都市は似たような制度がありますが、ほとんどが70歳以上が対象となっています。65歳からというのはおそらく名古屋だけですね。そしてどこも上限が設けられています。名古屋はこれまで大盤振る舞い過ぎたということですね。

いずれにせよ、従来使うことができなかった地域の方が使用できるようになることは公平性が増し、いいことです。また、我々の税金からねん出しているわけですから、絶対に不正利用は防止しなければいけません、上限を設けて正しく利用していただきたいです。