先日海洋プラスチック問題について少し触れました。
個人レベルでどうこうなるものではないと思いますが、政府もようやく本気で取り組む姿勢をしているようです。
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昨年10月に環境省が「プラスチック・スマート」キャンペーンを立ち上げています。
その趣旨は、
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世界的な海洋プラスチック問題の解決に向けて、個人・自治体・NGO・企業・研究機関等の幅広い主体が連携協働して取組を進めていくことが必要です。

 そこで、本キャンペーンでは、一つの旗印の下に幅広い主体の取組を募集・集約し、ポイ捨て撲滅を徹底した上で、不必要なワンウェイのプラスチックの排出抑制や分別回収の徹底などの"プラスチックとの賢い付き合い方"を全国的に推進し、我が国の取組を国内外に発信していきます。

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となっています。

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ただ、残念なのは、あまり世間に周知されていないことです。まだまだPRが不足している気がします。


とは言え現在世の中には、ペットボトルやレジ袋などプラスチックだらけです。

2020年4月からレジ袋の有料化を義務付けることが検討されています。いよいよコンビニでもマイバッグを使うか有料レジ袋を使うことになりそうです。スーパーなどではもう当たり前の光景ですから、そのような流れになっていくのでしょう。

また、ペットボトルを減少する取り組みとしては、マイボトルの活用があります。

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しかし、先日信じられないニュースがありました。千葉県成田市の委員会においてある市会議員がマイボトルを持ち込もうとしたとき、「マイボトルの持ち込みは禁止になりました」と注意されたというのです。環境問題のことを踏まえマイボトルにしているのに、なぜいけないのかと困惑したそうです。

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成田市の議会運営委員会によると、「見た目をそろえた方がいいから」という理由らしいですが、とんでもない時代錯誤だ、と批判が集まっているそうです。

もうあきれてものが言えませんね。


また、微細なマイクロプラスチックについて、驚くべき事実が報道されていました。

それは紅茶のプラスチック製ティーバッグからなんと100億個以上のプラスチック粒子がカップに放出されているという研究結果が発表されたのです。

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その昔は紙製が主流でしたが、ピラミッドのような三角錐型は茶葉が広がりやすいメリットがあることからプラスチック製が増えているようです。

現時点でそのプラスチック粒子が人体にどのような悪影響を及ぼすのか、はっきりしたことはわかっていませんが、今後健康リスクについては研究が進むものと思います。

プラスチック粒子が多く含まれた水にミジンコを入れてみたところ、「狂ったように泳いだ」そうです。小さな生物にとって何等かのストレスを与えている可能性が示されたと伝えています。

今すぐ大きな被害が出るわけではなさそうですが、今後私たちの子孫に影響が出てくる恐れがあります。

やはり社会全体で取り組んでいかなくてはいけない問題です。

ペットボトルもレジ袋も大変便利なものですが、地球の環境保護はそれとは比較になりません。そのうちペットボトルも禁止になるかもしれません。僕らがこどもの頃は飲み物はガラス製の瓶でした。そしてそれはリサイクルされていました。コカ・コーラの瓶を酒屋に持ち込むと10円で引き取ってもらえたので、友人と遊びながら瓶探しをした思い出もあります。そんな時代に戻るかもしれませんね。


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