テコンドー協会の問題が明るみに出たのは、9月17日から行われる予定だったオリンピックに向けた強化合宿への選手のボイコットからでした。
この時、選手側からは「コートの指導方法に不満があった」「合宿のたびに自己負担金を科せられるのが辛い」などの理由がありました。
10月1日に選手側に東京五輪に向けた強化方針などを説明する協議会が開かれましたが、ほとんどの選手が途中退席する事態になりますます溝は深まったようです。

競技を行うのは選手であり、その選手らが試合において最高のパフォーマンスを出せる環境を作るのが協会やコーチなど周りのスタッフの務めのはずです。その選手の多くから不満の声が出るというのは、何かが間違っていると判断するのが常套でしょう。

振り返ると、ちょうど1年前日本ボクシング連盟の会長の不正疑惑が明るみに出て、大きな問題となり当時の会長以下連盟役員がすべて辞任するということになりました。

組織のトップである会長は権力者です。その会長の資質というのは非常に重要になります。周りの意見に耳を傾ける方であれば、問題は起こらないと思いますが、そうでない場合はこのような問題に発展する可能性があります。
哀しいことですが、そういう人間が選ばれてしまうと悲劇が起こります。しかし、これを機会にこのようなことにならないためにシステムを見直すべきでしょう。一人に権力を集中させないルールが必要です。選出の仕方や任期など明確にルールを決めればかなり改善されるのではないでしょうか。

一部の人の私利私欲や名声のために、選手が犠牲になるなどということがあっては絶対にいけません。
1年前には体操の女子選手が勇気をもって、訴えたこともありました。もっとも、この件はうやむやになってしまいましたから、体操界はおそらく何も変わっていないと思います。

このような問題が発生する場合は、だいたい選手と協会の間に大きな溝があり、風通しが悪い状況があると思います。その点、今のマラソンの協会は非常に風通しがいいように映ります。マラソンのオリンピック選考の方法も、不公平の無い新しいやり方を考えて先日もその大会で日本中が大盛り上がりでした。ここまでは大成功と言えます。あとは、1年後本番でどのような結果が出るか非常に楽しみになりました。

1年後、いやもう1年ありません。いよいよ東京オリンピックが開催されます。ホスト国として世界の選手たちを誇らしく堂々とお迎えしたいですね。そして日本選手らがのびのびと最高のパフォーマンスをしているところを見たいものです。