いろんなメディアに取り上げられているので、もうすでにご存知の方も多いと思いますが、ご存知ない方にとっては、このタイトルから受ける印象はなかなか衝撃的ではないでしょうか。

東京、千代田区立麹町中学校が実際に行当たり前っているということです。
現在校長を務めておられる工藤勇一氏の著書「学校の『当たり前』をやめた」に書かれていることを推進し、この改革に取り組んでおられるそうです。
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まず定期考査の廃止については、ほとんど試験の1週間前から試験に出そうなところを一夜漬けで頭に入れる手法がとられており、そのやり方で覚えたことはすぐ忘れてしまうのだそうです。結果としてテストの点数はとれるが真の学習につながらない。ということを以前から問題視されていたようです。
確かに自分の過去を振り返るとまったくそのパターンでした。テストの点を取るための勉強に徹していました。大多数の学生がこのパターンになっているということです。学生時代に身に付いたこういった癖は社会人になっても治らないと言います。締め切りが近づかないと仕事ができないような大人になってしまうのです。

生徒全員の学力を上げることが目的で、成績の順位を付けることが目的ではない、というのが工藤校長の真意のようです。従って、クラス全員が5段階評価の「5」であってもまったく構わないということです。
中間・期末テストの代わりに単元ごとに小テストを行うそうです。その単元テストで合格点に達しなかった生徒は再チャレンジできるそうです。それも強制ではなく生徒の意志によるそうです。そのあたりも生徒の自主性を重んじているんですね。

「担任制」の廃止は授業の進め方にも変化があります。一斉に同じことを伝えるというやり方ではなく、各々で学ぶ内容を選んで構わないというやり方です。教諭はその教室にいますが、質問があればそれに答えるというスタイルです。一人の教師がそのクラスを見るのではなく、複数の教師でその学年全員を見るという形です。

制服もなく、髪形などのルールも特にはないそうです。文化祭や体育祭などのイベントも従来なら、教師主導で行われていましたが、この学校では生徒が行う演目などすべてのことを生徒らが決めていきます。工藤校長から出されたミッションは「全員で楽しめ」だけです。その結果、従来行われていたクラス対抗リレー走は廃止され、代わりに三輪車競争に変わったそうです。これは運動の苦手な生徒も参加できなおかつ楽しめるようになってとの配慮からだそうです。そいう柔軟な考え方ができるのも若い学生ならではかもしれません。三輪車競争になり、一番足の速かった生徒がなんとどん尻になるなど思いがけないドラマが生まれ、皆の笑いになったことは言うまでもありません。

日本の教育は従来詰込み型と言われ、知識力は高いが応用力に弱いと言われてきました。それは、あれをしなさい、これをしなさいと常に指示を出され自主性が養われてこなかったのが原因だと思います。
アメリカの大学では授業で、ディベートと言ってあるテーマについて肯定派と否定派に分かれ徹底的に議論するとが多いそうです。相手が何を言ってくるのかわからない、教科書では学ぶことのできないことを体験させています。知識も必要ですが応用力も要求されます。

この中学の取り組みが全国に広がれば、日本から、自由な発想で新しい製品が生まれたり、画期的なシステムが誕生するような予感を感じさせてくれます。

そんな未来が来ることを考えると、素敵です。