イギリス出身バンドを前々回より続けています。
さて、今回は「イエス」の「ラウンドアバウト」をご紹介します。「イエス」と言えばほとんどの方が「ロンリーハート」を思い浮かべると思います。あの曲は爆発的に売れましたからね。
しかし、我々世代だとイエスと言えば「ラウンドアバウト」なんですね。ま、僕だけかもしれませんが。
イエスは1969年にロンドンで結成され、その後メンバーを入れ替えながら1971年にリリースした4枚目のアルバム「こわれもの」に収められた「ラウンドアバウト」がシングルカットされ大ヒットします。
この時のメンバーはジョン・アンダーソン(ボーカル)、スティーヴ・ハウ(ギター)、クリス・スクワイヤ(ベース)、ビル・ブルーフォード(ドラム)、リック・ウェイクマン(キーボード)でした。
1972年にはアルバム「危機」を発表し、まさにバンドとして黄金期を迎えました。
ピンク・フロイドやキング・クリムゾンなどとともに、プログレッシブ・ロックの代表的なバンドとして、名をとどろかせました。日本では「プログレ」と呼ばれていました。プログレッシブ・ロックというのは進歩的、前衛的な志向のロックという意味合いです。そのためやや難解という批評もありました。
その後もメンバーチェンジが続き、プログレ人気も収束してバンドとしてはやや低迷期に入りました。
メンバーが変遷する中、キング・クリムゾンやエイジアに分かれていきました。エイジアは商業的に大成功をおさめます。
そして1983年「ロンリーハート」を発表し、世界的なメガヒットとなりイエスの新たな代表曲となったのです。この頃にはプログレの殻を破り、ポップで一般的にウケる曲風に変わっていました。
ベースのクリス・スクワイヤが2015年に亡くなり、オリジナルメンバーは不在となりましたが、現在もバンド活動は継続しているようです。
それでは初期の代表曲「ラウンドアバウト」をお聴きください。
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