2017年に発売された堀江貴文氏の「多重力」という本について書かれていた記事を見ました。
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それによると、「電話してくる人とは仕事するな」なんだそうです。

堀江さんはこの本の中で、自分の時間を大切にすることを訴えています。限られてた時間しかない人生、いつも多動でいるために一番大事なことは、「ワクワクしない時間」を減らしていくことだ、と言っています。その「自分の時間」を奪う最たるものが「電話」だと位置づけています。堀江さん自身「電話に出ないキャラ」を確立しているそうです。相手の方がどんなお偉いさんでも絶対出ないと決めているとのことです。電話は多動力を邪魔する最悪のツールであり、百害あって一利なしとバッサリです。これには僕も同感です。一旦電話で仕事を分断されると、次に始めるときはその続きからではなく、少し前に戻って始める必要があります。それは時間のロスです。もし上司がそんなことをしていたら、自ら部下に時間のロスを作っていることになります。

仕事中に電話を鳴らされると、そのせいで仕事を中断され、リズムが崩れてしまう・・確かにその通りですね。それが大した内容でなかったら、腹が立ちます。今じゃなきゃダメなのか?と疑問が起きます。皆さんもこんな経験あるんじゃないでしょうか?

堀江さんはライブドアの代表時代も、社員とは電話ではなく、メールやチャットで指示を出していて、批判的な意見もあったそうです。

1日の中には、細かいすき間時間がたくさん発生する、そのすき間時間を利用して非同期通信によって仕事を効率的に進めていくのが堀江さん流のやり方のようです。
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前時代の感覚に捕らわれている人は、同時通信でなければ意図が伝わらないと盲信している。そういう人が僕の電話を平気で鳴らし、人の仕事を邪魔するのだ。驚くべきことに、メールやファクスを送った後に「今、メールを送りましたから」と電話を鳴らしてくるバカもいる。(中略)
悪気なく電話を鳴らしてくる時点で、僕はそんな人とは一緒に仕事したくない。僕の時間を奪う害悪だ。
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とまあ、こんな感じです。ほんとそういう人いますね。
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インターネットの大きな功績は、非同期通信を手軽にしたことである。そのおかげでどれだけすき間時間を活用できるようになったか。(中略)
上司に連絡や報告を入れるときに、メールやLINEを使うと怒る人がいるという。「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は直接電話しろ。だいいち無礼だ」としかりつける上司や仕事相手とは、付き合うのをやめるか、何度言われても、しぶとくメールやLINEでホウレンソウをすればいい。
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相手のことを思って、メールしたら逆に怒られた、なんて経験ありませんか?時間効率を優先していることが相手に伝わらないというのは、悲しいことです。付き合うのをやめることができない相手の場合、あきらめるしかないんですね。

僕はインターネットが仕事で使えるようになった時、電子メールですき間時間を使うことができて、なんて効率的なツールだと大喜びしたことを覚えています。そんな時代になっても、相変わらず電話で仕事をしている者もたくさんいました。相手のことを考えない人たちだなと思っていました。電話というのは自分のみならず相手の時間も使うところが、堀江氏が言うように最悪です。そして、話したことをメモらないといけない。うっかりするとメモをなくしてしまうかもしれません。書き間違えてしまうかもしれません。メールはメモの必要がなく、なくなることもないから時間のロスがないですね。僕は、早い段階からできるだけ活用するようにしてきました。
まだ会社が導入していなかったとき、利便性のメリットがあるから、早く導入することを訴えましたが、当時なかなか賛同を得ることができず、落胆したこともありました。

今日のタイトルにした堀江氏の「電話してくる人とは仕事するな」は端的に物事を効率的に進めることができる人かどうかをふるいにかけているような言葉です。

相手のことを考えるなら、間違いなくメールで連絡することをお勧めします。そうでないと、ある日から突然電話に出てもらえなくなるかもしれませんよ。