富士フィルムから新しくビデオプロジェクターを発売するというニュースがありました。
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富士フィルムと言えば、写真フィルムの大手メーカーで、関連会社にレンズなど精密機器の企業があります。カメラがデジタル化され、フィルムレスになった昨今では、デジタルカメラや化粧品といった商品にシフトしていますね。

富士フィルムとしては初めてビデオプロジェクターが発売されるのです。

長年培ってきたレンズメーカーの有利性を生かし、レンズ部分に特長があります。
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世界初の「屈折型二軸回転機構レンズ」を搭載し、従来設置ができなかった場所にも大画面投射ができる短焦点フルHDプロジェクターということです。
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明るさは5000ルーメンで価格は店頭価格で100万円を少し下回るようです。
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「屈折型二軸回転機構レンズ」とはいったいなんぞや?というところが一番のポイントになりますが、鏡筒部分を手動で動かし、様々な方向に映像が投射できるメリットがあります。
つまり上・下・左・右・前・後の6方向に本体を動かさずにレンズだけで向きを変えることが可能なのです。
従来のプロジェクターでは投射方向は常に一定で、それは不可能なことでした。ですからいかに画期的なことかわかります。

用途や設置場所のアイデアがかなり広がります。それにつれ、演出パフォーマンスもぐんと上がることになりそうです。
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収納を考慮して、折りたためばコンパクトになるよう設計されているところなども憎いです。配慮が行き届いてますね。

また、このレンズ機能を使えば、横長投射から縦長投射に切り替えることも容易に可能です。
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高度な光学技術により、映像周辺部のひずみやレンズシフト時に生じる収差を低減しています。
プロジェクターの製造は日本国内で実施し、1台1台高精度な光軸調整を行ったうえで出荷する予定だそうです。こういった配慮も安心感を与えてくれます。
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光源はやはりというか、もう昨今では当たり前になりつつあるレーザー光源を採用しメンテナンス性も優れています。

現在プロジェクターの市場はどんどん広がっています。
ですから参入企業も年々増加しています。
今回のこの新提案は業界に一石を投じるモデルとなることは間違いないと思います。