20日の朝、ブログをチェックすると戦争中に「届かなかった手紙」の存在というブログが人気記事のトップにあり、なぜだろうと前日の新聞を見るとNHKスペシャルで「届かなかった手紙 時をこえた郵便配達」という番組の放送があったことを知る。
そうかその影響なんだなと合点がいった。
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前述のブログは昨年の9月18日にアップしたもので、やはりNHKスペシャルで放送された番組を書いたものだった。太平洋戦争中、戦場の兵士と故郷の家族との間を結んでいた「軍事郵便」は年間4億通にも達していたという。ところが戦況が悪化するにつれ、宛先に届かない郵便が増えていったのだ。米軍に押収され返還されることなく終戦を迎えてしまった。70年以上もの間行き場を失った郵便がさまよっていた。
今、そうした「未配達の郵便」が国内外で次々と見つかっているという。インターネット・オークションなどで売りに出されているのだ。
番組では宛先の遺族や関係者を探し出し、その「届かなかった手紙」を届ける。
70年以上の時をこえて、ようやくあて先に手紙が届けられ、秘められたドラマを描いている。

今回番組を見ていないが、おそらくその続編的な内容だろうと想像する。
前回のブログでも書いたように、戦争とは人間同士の殺し合いだ。若い尊い命がいとも簡単に失われていく。この手紙のドラマを通して、戦争の悲惨さを訴えている。

終戦からもう73年になる、いやまだわずか73年しかたっていないのだ。その当時を知る人がまだたくさん生存していらっしゃる。
亡くなった父が酔うとよく言っていた言葉がある「俺はいつ死んでもいい。なぜなら俺の命はとうの昔に天皇に預けたからだ」
~その昔、戦地で若き戦闘兵たちが集められ、特攻志願を募ったという。その時代、手を上げないものなどいない、自分の真の気持ちとは違っていてもそうせざるを得ない状況下だった。
遺品を自ら袋に詰める、戦死したら遺族に送られる準備である。あとは、敵がいつ来るか、自分が飛び立つ日が来るのを待っているのだ。~これは実際に戦地に行き運よく帰還した父から聞いた話である。もう生と死はすぐ隣り合わせの状況だったと言える。

戦争など絶対に繰り返してはならない。次の世代にもしっかりと伝えておかなくてはいけない。
この番組は8月22日の0時40分から再放送されるようだ。