今年はスポーツの世界で不正やルール違反といったことが、次々に明るみに出て社会問題になっている。

相撲、レスリング、アメリカンフットボール、そして今度はボクシングだ。
どれも信じられないことが、実際に起きてしまっている。
成熟したと思われている21世紀のこの日本で起こっているということが実に嘆かわしい。

一連の騒動は指導者や連盟の人間らの腐敗がはなはだしい。一部の人間が利を得るだけで多くの人がその被害にあっているというのは、決してあってはならないことだ。

しかも学生やアマチュアのこれからまだまだ先がある選手たちが、理不尽な目に合わされていては、社会とはこういうものなのかと、下手をすると悪の循環ができてしまう恐れもある。

中でも今回のボクシングの会長や取り巻きの場合は一番深刻である。
「辞任する」と声明は出したものの、会長職なのか、理事なのかもはっきりしていないし、用具の問題、判定操作の問題、パワハラ問題など何一つ触れられることなくこの立場から逃げ去ろうとしているように映る。声明文も非常に稚拙さが見受けられ、自分を応援してくれた人にだけ感謝し謝罪しているように聞こえる。本来であれば、まず選手とその家族、そしてその関係者全員に謝罪することが先決ではないか。そして疑義を掛けられていることに真摯に答えることである。

審判員に圧力をかけ判定を操作したとの疑いを持たれていることが何より大きなことだと思う。審判は常に公正でなければならない。その前提で試合が行われているからだ。もし、それが崩れてしまったらそれはもうボクシングではなくただの殴り合いになってしまう。
どちらが勝っても、見ているファンは接戦に沸き、手に汗握って応援するのだ。試合の前に勝者が決まっているとしたら、誰も見る気にならないし、試合する意味もなくなる。
また、不正な判定により、選手生命を失ったボクサーもいた可能性がある。

このことで少し、関心が移ってきてしまっているが、日大の問題もまだ片付いてはいない。
ようやく新しい監督が就任しアメフト部は練習を再開できるが、対外試合や大会の出場はまだ認められていない。それは日大の理事長がまだ公式の場でこの問題に対して何も発言していないからに他ならない。
アメフト部の監督やコーチが違反の指示を行い、自分は直接関係ないと思っているらしいが、世間はそんな風には見ていない。ましてやあれだけ大騒動になって、何も語らないというのは大学のトップとして大問題だ。普通の企業であれば責任を取って辞任という形になると思う。

とにかくスポーツの世界はフェアでなくてはいけない。そして全力で戦う姿こそが美しい。
そういう素晴らしいプレイをファンは望んでいる。
それに不釣り合いな方には、さっさと退場を願うばかりだ。

あの村田諒太選手もフェイスブックに投稿している。(成松選手のことを心配して)
「そして、そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません
新しい世代に交代して、これ以上、自分達の顔に泥を塗り続けることは避けるべきです」

もうこれ以上スポーツファンを落胆させるようなことはやめてもらいたい、と切に願うばかりだ。