昨日の続きです。
案外見落とされがちなのが、自転車です。
自転車は免許証も必要ないので、小さな子供からお年寄りまで気軽に乗れる乗り物で、重宝されています。ところが道交法では立派な軽車両という扱いなのです。
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近年、自転車事故で高額な損害賠償を命じる判決が相次いでいるそうです。
例えば、平成25年に神戸で男子小学生が自転車で帰宅途中に歩行者の女性と衝突し、女性は頭がい骨骨折で意識が戻らず、監督責任を問われた母親に9521万円という高額な賠償命令の判決が出された事例があります。
そういったことを踏まえ、名古屋市では平成29年10月から「自転車損害賠償保険等」への加入を義務付けています。未加入者への罰則規定は設けていませんが、いざ自転車事故の加害者になった時に、高額な賠償責任を負うことになるかもしれませんので、できるだけ加入することを勧めています。
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また、自転車の通行帯ですが、従来歩道を走ることにまったく何のとがめもなく来てしまったため、それが当たり前のように思われています。また、自動車の方からすると同じ道路を自転車が走っているととても運転しづらくなり、お互いやりにくい状態です。都市部から少しずつ自転車の専用通行帯が設けられるようになってきましたが、まだまだ十分ではありません。
また、歩道を走ったり、逆走しているところをよく見かけます。そのあたりの周知徹底も進んでいないように感じます。
その点ヨーロッパでは自転車運転の教育が子供のころからなされており、日本のようなことはほとんどないそうです。

四輪車に戻ります。
日本全国の交通事故死は昭和44年(1969)をピークに減少しています。昨年はそのピーク時からすると約5分の1までになりました。これは飲酒運転の撲滅だったり、シートベルト着用が浸透したこと、エアバッグに代表される車の安全性能が向上したことなどが起因しているようです。
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シートベルトについて前席の装着率は現在99%とほぼ完ぺきだそうです。これは世界的にもトップレベルです。しかし、後席の着用率となるとこれが55%ほどに下がってしまうそうです。世界のほとんど国が前席も後席もほとんど変わらないのに比べ日本は特殊な傾向にあると言われていました。

シートベルトは命綱と思われがちですが、その前に「有効な防具」であるという理解が必要だとのことです。死に至らなくても事故の衝撃でケガをします。それらを最小限にとどめることができます。
後部座席のシートベルト着用は運転者に対するマナーであると講師の方は言っておられます。
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交通事故死は約40%が横断中に起こっています。そのうち高齢者が犠牲になっているのが60%以上あります。高齢者は横断歩道のないところを渡ったり、信号無視して渡ることもあるようで、もちろん歩行者側のマナー違反ではありますが、ドライバーは歩行者を守ることを義務付けられています。運転免許の試験の際にはそのことを認識していたのに時間がたつにつれ忘れてしまっているドライバーが多いと指摘されていました。
横断歩道で渡ろうとしている歩行者を見かけたら停車しましょう。交差点内で右左折の際は歩行者の確認をしっかりし、いつでも停車できる速度で通過することを心がけましょう。これらの行動が事故を未然に防ぎます。
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夜間運転の時には、ロービームではなくハイビームで走行することを推奨していました。
時速60㎞でブレーキを掛けた時の制動距離は44mだそうです。
真っ暗なところで、ロービームで視認できる距離は約40mだそうです。つまりロービームの場合、その速度で40m先に人を確認してブレーキを踏んでも間に合わないということになります。
ハイビームの場合は、約100m先まで見通すことができるそうです。
従って、対向車などがいないときにはハイビームでの走行をしてくださいと言うことです。
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後は、飲酒運転の根絶ということです。かなり減少しているようですが、それでもまだゼロではありません。例えば昨年と一昨年の比較で死亡事故は4件と5件減少していますが、人身事故は220件あり逆に41件も増加しています。少量でも、近距離でも絶対にいけません。また、案外見落とされているのが、前日の夜たくさんお酒を飲んだ翌朝です。まだ、しっかりと体にアルコールが残っている事があります。後で取り返しのつかないことになる前に、しっかりと判断することが大切です。
本人だけでなく、周りも注意する勇気を持つことを忘れてはなりません。

日本人は安全に対する意識が低いということでした。治安が良く安全はあって当たり前という感覚がいつのまにか染み付いてしまっているのかもしれません。ひとたび事故を起こせば本人のみならず、家族や会社の人に心配や迷惑をかけることになります。事故は一つもいいことはありません。
防げるものは防ぎましょう。
今日からでも遅くありません、みんなで安全運転に努めましょう。