今回はアメリカという名前のグループが、デビューの翌年1972年に放ったシングルで全米1位に輝いた「名前のない馬」を取り上げます。
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アメリカはロンドンで1971年に結成されました。3人はロンドンに駐留するアメリカ軍人の父親を持つアメリカンスクールの友人同士でした。

初めてこの曲を聴いた時の印象は、これが全米1位なのかと正直なところあまりピンときませんでした。
曲調も割と単調な感じで、インパクトもやや薄い気がしていました。しかし、聞けば聞くほど味が出てくるというのか、時間がたつにつれじわりじわり良さが浸透してきます。

タイトルの「名前のない馬」というのは変わってますよね。そのインパクトはあります。「horse」
(馬)はヘロインの隠語らしく、ドラッグを匂わせるということでアメリカの一部では放送禁止になったこともあるそうです。当時はそんなことも知らずお気楽に聴いていましたね。
歌詞の内容も変わっていて、名前の無い馬にまたがって砂漠地帯を渡っているときに、植物や鳥などから「響き」を感じるというような歌詞です。意味がよく理解できない少し怪しげな雰囲気です。そのあたりも悪くとられてしまったのかもしれませんね。

その後も「ヴェンチュラ・ハイウェイ」(1972年)「金色の髪の少女」(1975年)などヒットを送り出
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個人的には「金色の髪の少女」が一番お気に入りです。
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彼らの特長はなんと言っても美しくさわやかなハーモニーにあります。
フォークソング調でギター中心の素朴なサウンドです。

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングというフォークグループがありますが、スタイルなどが似ていると言われ、弟分的な位置づけのように思います。

それでは彼らを世に知らしめた名曲「名前のない馬」をどうぞ。