エマーソン・レイク&パーマー(ELP)はイギリス出身でキース・エマーソン、グレッグ・レイク、カール・パーマーの3人からなるプログレッシブロックのバンドです。お気づきのように彼らの名前の羅列がそのままバンド名になっています。たまにこういうバンド名がありますよね。いい名前が浮かばなかったか、意見がまとまらずに仕方なくなのか、大方そんなところだと思います。
d190fa3eaf370649a215fcc54466f28b

特長的なのは通常のロックバンドに欠かせないギタリストが不在なことです。キース・エマーソンのキーボードを中心とし、ベースとドラムというバンドです。大体の場合、ロックバンドはギタリストとボーカリストが花形で脚光を浴びます。

そしてもう一つ特徴的なのがクラシック音楽に傾倒していたことです。ムソグルスキーの「展覧会の絵」、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、それを彼らが独自にアレンジしたのが今日紹介する「ナットロッカー」です。

ライブ演奏というところが素晴らしいですし、彼らの演奏力の高さを表しています。

元々それぞれのバンド活動ですでに名声を得ていましたから、当然のことと言えばそうなんですが。

初めて聴いた時は、クラシック音楽のアレンジということで、少しの違和感と新鮮な感じが入り交ざって不思議なサウンドだなあと思いましたが、とてもアレンジのクオリティが高く元々の楽曲の質の高さも相まって大ヒットしました。
クラシックとロックの融合、キーボードとドラムスの見事な競演、独特なELPサウンドです。
彼らの名を世界にとどろかせた名曲だと思います。