さて昨日の続きです、「MIZKAN MUSEUM」です。
ミツカンミュージアム、頭文字をとって「MIM」(ミム)と呼ばれています。
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食酢と言えば、ミツカン酢ですよね。そのミツカンさんが半田に建てられた、酢づくりの歴史などが楽しみながら学べる体験型博物館です。
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「大地の蔵」ゾーンです。
ミツカン酢の歴史は古くて、なんと1804年創業と言いますからもう210年以上も経っています。
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面白いのれんの通路があります。これは半田の山車31台分の法被をモチーフに作られています。
とってもおしゃれですね。「風の回廊」ゾーンです。

江戸時代、握りずしが人気を得ていたそうです。そのすし飯にあう粕酢として大ヒットし、江戸っ子のハートをつかんだようです。以来、すしとミツカン酢は切っても切れない関係となり、今に至っています。

半田から江戸まで弁才船(べざいせん)で1~2週間かけて運んだそうです。
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現代のように、交通網が発達していなかった時代は、船が貴重な運送の役割をしていたのですね。
川のほとりに製造拠点を置いている意味も分かります。

実物大の弁才船の模型です。全長20mとかなり大きいですがこれでも小型の部類なんだそうです。
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ミツカン酢がその昔ビールを製造していたそうです。

それがこのカブトビールです。
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明治17年(1884年)頃、知多半島でもビール造りに取り組む酒造家が現れ始め、それに触発された四代目中埜又左衛門が、一気にビールづくりに取り組み明治20年(1887年)に着手、明治22年(1889年)に念願の自社醸造ビール「丸三麦酒」が発売されたのです。

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「赤レンガ建物」は明治31年(1898年)に1年かけて作られた「丸三麦酒」のビール工場跡です。
創建から120年という長い間、三河大地震や半田空襲などに見舞われてもしっかりとその姿を現在に残しています。
基本設計はドイツの会社が行ったそうで、いかにもドイツ人らしい頑健な建物ですね。やはりビールとなれば昔からドイツが本場なんでしょうか。

さてお土産に復刻カブトビールをもらいました。
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左が大正時代、右が明治時代のビールだそうです。ラベルのデザインも歴史を感じます。
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昔のポスターは味があります。

早速飲んでみると、これがなかなか苦いです。
最近の口当たりのいいビールに慣れてしまっているせいか、やけに苦く感じました。
昔の人はこういう味のビールが好まれていたのかな。
1900年にパリ万博に出品し、見事金賞を受賞しているということで海外でも認められた味のようです。
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妻からこの半田地区に「1度は絶対行った方がいい」と強くアピールされました。

半田は名古屋市内から近いので行こうと思えばいつでも行ける距離ですが。案外この土地に行ったことがありません。
今度ゆっくりと訪ねてみたいと思います。
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