商品のネーミングってあまり気にしてないですよね。

このネーミングについて面白い話しがありますので今回の記事にしたいと思います。

「ネーミングを変えたことで飛躍的に売り上げが伸びた」という例です。
 
みなさん「おーいお茶」と言えばすぐわかりますよね。
実は1985年に発売されましたが当時の名前は「缶煎茶」だったそうです。

で「煎茶」の読み方がわからないという問い合わせがかなりあったらしくその後「おーいお茶」に変えたところ爆発的に売れ、一気に6倍の40億円に膨れ上がったそうです。


「フレッシュライフ」という商品をご存知でしょうか?
メーカーはレナウンです。僕は全く知りませんでした。
 
では「通勤快足」と言えばどうでしょう?もうお分かりですよね。
 

1981年に発売されましたが、1987年に名前を変更したところ売り上げが一気に4倍にアップ、そしてその2年後にはそこからさらにまた3倍以上に売り上げを伸ばし大ヒット商品となりました。
やはり人が「親しみやすい」というキーワードが重要のようです。

もう一つ、サントリー缶コーヒーと言えば「BOSS」のブランドで有名ですね。
しかし、1987年に発売された当時の名前は「WEST」売れ行きは今ひとつだったそうです。
 その昔は結構大物を起用していたんですね。

1992年から新ブランドとして「BOSS」にしたところ大ヒット、それから15年以上続くロングセラーの人気ブランドとして定着しています。

 
少し話題を変えます。弊社の商品のネーミングにまつわる話しを少しご紹介します。
 
例えば2002年発売の「NEW遺影システム」…これは遺影写真を従来の写真ではなく液晶ディスプレイで表示するという当時ではほとんどなかった新しい提案でした。その「新しい」という部分を強調するため「遺影」の頭に「NEW」をつけたのです。「新」ではなく「NEW」としたところはちょっとしたアクセントです。

また、「E-ウェルカムボード」という商品がありました。
これも従来のウェルカムボードではなく液晶ディスプレイを使うため「電子的」という意味合いの「E」を頭につけることにしました。

「シンデレラ・イリュージョン」という商品があります。
これは品物ではなく、新郎新婦が一瞬で現れるというサプライズ登場演出システムです。

初めて見るとまるで魔術のように感じられるので最初「マジック」というワードが出ました。ブライダル向けで「シネマストーリー・シンデレラ」という商品があったためその「シンデレラ」を使って「シンデレラ・マジック」という案が出ました。その後「シンデレラ・イリュージョン」という案が出て、最終的にはそれに落ち着きました。自分が出したのでよく覚えています。

その他にもロングセラー商品で「お別れビデオ」というものがありますが、これはごく単純に最後のお別れの時に流すビデオということから、当時の社長が一瞬で決めたように記憶しています。
そのDVDを作成するシステムを「お別れくん」と呼んでいます。これは日々使われる葬儀の現場スタッフさんから親しみを感じていただくためにつけました。

あの「ガリガリ君」も当初「ガリガリ」だったのを「『君』をつけたらどうだ」の社長の一言で決まったそうです。
あるとないではずいぶんイメージ変わりますよね。

「名は体を表す」という言葉があるように、人は名前からイメージすることが大きいと思います。

同じ商品なのに名前を変えただけで大ヒットすることがあるんですね。
その商品の運命をも決定する「ネーミング」…
やはり「ネーミング」って大切ですね。ということです。