高学歴やプロフェッショナルな外国人が「働きたい国」を選ぶランキングで日本は世界の63カ国中51位、しかもアジアの中では11カ国中最下位と散々な結果が出たと報じられた。(毎日新聞ニュースより)
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調べたのはスイス・ローザンヌにある国際経営開発研究所(IMD)というビジネススクール。
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「海外の頭脳を引き付けるビジネス環境があるか」つまり彼らが働きたい国か、という項目で中国(34位)よりもインド(36位)よりも韓国(48位)よりも低くアジア勢の中で最下位となった。
我々日本人としてはちょっとショッキングなニュースである。
ちなみにアジア1位はシンガポール、2位は香港だったそうだ。そこは何となくうなづける結果だ。

そして、今後若手の人口が減っていく中、国内の頭脳不足は一層深刻になると予想され、花形成長分野のAIに限らず何十万人単位で不足するとの予測もあるという。

また、IMDの評価項目の中で63カ国中63位というのがあった。国内の上級管理職の国際経験である。
国際経験が乏しい管理職が国際競争力のある人材の能力を最大限引き出すのは至難の業だろう、と指摘している。

現在の管理職に今から海外経験を積め、と言うのは手遅れ、ならばすでに国内にいる外国人留学生を積極的に起用してキャリアを積んでもらうというのが近道かもしれないとしている。

海外からの優秀な人材の確保が困難ということになれば、おのずと国産で考えるしかなくなる。
しかし頼りの日本人でさえも逆に海外に流出してしまう恐れも十分にある。

いずれにせよ、少子化により能力の高い人材も減少していくはずである。
それは経済のみならず、国家の政治にも関わることで、そう考えると明るい未来が想像しづらくなる。
それは少子化問題も喫緊の課題だということである。
いつも時代も子供は「未来の担い手 人の形した光」だ。(ミスチル「箒星」より)

「過去は変えることができないが、未来は変えることができる」の言葉通り、将来を変えることは決して不可能ではない。

先ほどの結果を踏まえ、今から海外の人からも「選ばれる国」になれるよう教育から考え直すことが必要なのではないかと思う。日本人が特に劣っているとされる英語の語学力をアップさせることから始めてはどうだろうか。語学力を身に付けることで海外に出る意欲が増す、そして世界のビジネスマンにもまれ成長していくという筋書きだ。
ぜひとも日本の若い世代にはもっと世界に羽ばたいて、島国根性など払しょくしてもらいたいと願う。