先日の安全運転講習での心理学の続きですが、視覚についてもう少し紹介します。

人間は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、皮膚感覚の五感でもって、環境を認識しながら日々生活をしています。
その中でも特に視覚からの情報量は80~90%あるとされています。ゆえに人は視覚的動物と言われているそうです。

同じものを見ても、皆が同じように認識するとは限らないです。
先日の錯視などからもわかるように、人の感覚とは機械とは違い、時として間違った情報を受け入れてしまうこともあります。

最近、道路の路面標示がとてもカラフルになったと思いませんか?
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特にカーブのところなどは減速を促すために減速路面標示と呼ばれる表示が施されドライバーに注意喚起をしています。
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また、横断歩道の手前にはダイヤ型のマークが表示されています。
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よく見かけるマークでよね。
このマークが見えたら「50m先に横断歩道がありますよ」という知らせです。
横断者がいると想定して走行する必要があります。

このように視覚的に目立つようにいろんな工夫がされています。


また、ドライバー側が意識して気を付けることは、運転中にどこを見ているかということです。

初心者ドライバーとベテラン優良ドライバーにカメラを付けてそうこうする実験が行われ、その模様を紹介していました。
視線の先がポイントでわかるように仕組みになっています。

すると一目瞭然、初心者はほぼ前方の車ばかりに視線が行き運転しています。

対してベテランさんは前方以外に左右からの人や車、自転車などを見ています。
そして、バックミラーやサイドミラーで後方の車やバイクなどに気を付けて走行していることがわかりました。

右折や左折の時、巻き込みしないよう徐行しながらしっかりと確認することが大切です。
先日も書いたように交差点内の事故が非常に多いというデータがありますので、確認するだけではなくすぐに停止できる速度まで落としていくことが必要です。

高齢者の中には道路を渡りきるのに時間がかかる方がいます。
暖かく見守って待つゆとりを持ちたいものですね。

いずれは皆そうなる時がくるわけですから。

とにかく「交通事故は絶対に起こさない」という強い意識をまずは持つことが大切だと思います。

人を悲しませることをしたい人はいないと思います。
皆が安全意識を高めれば、きっと交通事故は減らせるはずです。