映画「大怪獣のあとしまつ」の製作発表が行われたと報道がありました。

面白いタイトルにちょっと惹かれ、その内容を見ると、面白いのはタイトルだけじゃなかったです。
この作品は、倒した怪獣の死体の後始末に奔走する人々を映す特撮コメディです。
しかも東映と松竹が史上初めてタッグを組むという記念すべき大作(?)になる予定なのです。
その記念すべき作品がこんなふざけた映画でいいのか、という声もあろうかと思いますが、ふざけた設定を全員で超真面目に取り組むところに面白さがあるのでは、とスタッフの意気込みは高まっているといいます。
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巨大な死体によってガス爆発も時間の問題となる中、首相直属の特殊部隊に所属し現場指揮を任された帯刀アラタと、環境大臣秘書で帯刀の元婚約者・雨音ユキノが知恵と工夫で難しい任務に当たる姿を描く。山田涼介が帯刀役、土屋太鳳が雨音役で出演し、「時効警察」シリーズで知られる
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ということで、普通では取り上げないことを映画の題材としています。三木監督が以下のようにコメントされています。
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そもそも。20年以上前、ある番組で映画になってない時間を想像する企画をやったことが遠因。例えば「007」で、ウエットスーツの下がタキシード…どうやって着るのか?
また「ゴッドファーザー」で朝起きると切られた馬の首がベッドに入っている…果たして夜中にどうやって寝ている人を起こさない様に入れたのか?
で、特撮映画の映画にならない時間のひとつが死んでしまった怪獣の死体をどうしてるのか?
非常に映画的でない時間を映画にしてみたい、そういう天邪鬼なところがスタート。
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しかし、問題はこの意味不毛な企画を誰が映画化してくれるのか、ということでした。そしてそれに手を挙げてくれたのが東映で、しっかり作らないと陳腐な映画になってしまうことが懸念され、松竹に相談され今回の運びとなったそうです。
以前にも書きましたが、子供の頃は怪獣や特撮ものが大好きでした。それは僕だけでなく同年代の男子は、ほとんど夢中になっていたと思います。そのせいか今でも「怪獣」というワードには反応してしまいます。「怪獣の後始末」とは考えたこともなかったですが、凄いところに焦点を当てたなあと感心します。ヒーローは毎週のように怪獣を倒して去っていきますが、残された怪獣の後始末はそりゃ大変でしょうね。この映画の中でも環境問題や政治家たちの混乱なども描かれているそうで、後始末を大人たちが真剣に取り組んでいるところが見どころだと思います。

目の前に怪獣の死体があることを想像してみました。
おそらく1週間もすれば腐敗してきます、当然すぐにどこかへ運ぶことは困難だと思います。すると腐敗臭が辺りを覆います。ハエがたかりウジが湧き環境は最悪な状況になるでしょう。怪獣のサイズがわかりませんが、例えばあのゴジラの身長は50mとされていますのでおそらく同程度だと考えるのが妥当かと思います。50mプールの大きさで考えるとわかりやすいですかね。相当大きいですよ。何かで覆うというのも簡単ではないでしょうね。もしこれが住宅地だとしたら大変です。付近の住民は暮らしができないことになります。・・・いやあ、帯刀アラタくんと雨音ユキノさんはどんな風に処理するのでしょうか。気になりますね。
公開時期はまだ発表されていませんので、いつ結果を見ることができるのでしょう。ちょっと興味が注がれました。