さて明治村の3回目は3丁目をご紹介します。
ドイツバロック風を基調にした建物なのは、北里がドイツ留学していたことから、それに倣っていると言われています。日本の建物とは思えません。
次は芝川又右エ門邸です。西宮市に明治44年(1911)、大阪の商人、芝川又右エ門の別荘として建てられたそうです。当時としてはこの西洋風な建物はかなり目を引いたでしょうね。
またまた京都市電に出くわしました。
車掌さんがまたレトロな雰囲気を醸し出しています。
そして、西園寺公望(さいおんじきんもち)別邸坐漁荘(ざぎょそう)です。
ガイドさんに中を案内してもらいました。西園寺公望は政治家で明治時代に内閣総理大臣も務めた人物です。
窓の外にはかすかに入鹿池がみえていますが、実際には駿河湾の海が望めたそうです。ここから見える景色が気に入っていたそうです。
庭園も趣がありますね。
このボードなんだと思いますか?
主人の西園寺が家のいろんな場所から女中さんを呼び出すためのスイッチが設けられており、女中さんはこのボードを見るとどこから呼び出されたかがわかるようになっているのです。
100年も前になかなかハイテクなことが施されており感心します。
台所ですが、ここで煮たり焼いたりはしません。料亭で作らせ運んでもらい、ここでは暖めと盛り付けだけを行っていたそうです。
お風呂場は洗う場所が広く設計されています。女中さんに体を洗ってもらうためだそうです。
この扉気になりますね、賊が入ってきた時にここから脱出できるようになっているのだそうです。
この写真はそうではありませんが、家の中は動線がわざと入り組んで作ってありました。万が一良からぬ者が侵入した時に迷うようにしてあるそうです。
話しは少し変わりますが、村内にはところどころにゴミ箱が設置してあります。
それがちょっと変わっています。
それはプラスチック製のふたが付いていることです。ここだけはあまりレトロ感はありませんが、苦肉の策なのでしょう。おそらくカラスが餌をあさりに来ることを防止しているのだと思います。ゴミを散らかされると厄介ですからね。
以上3丁目でした。