舘祐司の気ままなブログ

2018年10月

15日夜、二次ラウンドの2戦目、強敵イタリアとの1戦が名古屋で行われた。日本はセルビアに敗れており勝ち残るにはどうしてもイタリアを倒さなくてはいけない試合だ。

2セットずつ取り合いフルセットまでもつれ込んだ。

前日のセルビア戦とは打って変わり、拾って拾ってつなぐ日本の得意のバレーがこの日はしっかりと機能していた。
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奥村選手がイタリアのエゴヌ選手の強烈なスパイクを顔面に受けながらも、コートに立つ姿には感動させられた。

イタリアチームはここまで一つも負け知らずで勝ち進んできた。この大会最も好調なチームである。2セット落としたのは初めてで、いかに日本が粘ったかがうかがえる。

最後のセットももうあと1歩というところまで追いつめたが、最後は力尽きてしまった。
敗れはしたものの本当に惜しい試合で、見る者を楽しませそして感動させてもらった。

ベスト4が手の届くところまで来ていただけに、ちょっと残念な気もするが今の実力と認識し、世界のトップレベルの壁は高かったということだ。
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イタリアのエゴヌ選手は19歳というから、末恐ろしい存在だ。今後、手ごわいアタッカーとして世界のトップチームに脅威となることは間違いない。日本の黒後選手も20歳と同世代だけにもっともっと実力を伸ばしていかなければ、メダル争いの仲間に入ることができない。
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この大会で日本女子バレーボールチームの実力が世界のベスト6以内に位置することが分かった。
身長差でハンデがあることを考えると非常によく頑張っていると思う。
2020年にはもう1段階高みに行けるよう期待してしまう。

先日、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、気候変動に関する特別報告書を公開した。との記事があった。(以下TOKANAより引用)
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報告書によれば、気候変動の脅威をを止めるために残された時間はわずか12年、2030年までに温室効果ガスの排出量を45%削減しなければならないという。

IPCCによれば、現在の二酸化炭素排出量が続いた場合、2030~2052年までの間に平均気温は産業革命前に比べて1.5度上昇するとみられているという。現在、すでに1度上昇しているとされており、世界各地で巨大な台風やハリケーン、猛暑や大雨といった異常気象が多数報告されている。
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平均気温が今後さらに上昇した場合、極度な干ばつや大規模な森林火災の増加はもちろんのこと、赤道直下は暑すぎて人が住めなくなる恐れがあるという。世界中で何百万人の人が住むところを奪われ、食糧不足に襲われる可能性があるのだ。
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そして2030年までに温室効果ガスの排出量を45%削減(2010年比)し、2050年には0にする必要があると警告している。この目標が達成できなければ、地球の温暖化を止める手立てはなくなるとさえしている。
また、報告書では、温暖化を止めるために様々なものに大きな変化が必要としている。
当然国や政治レベルでの対策が必要となるが、個人にもできることはあるという。
具体的なアイデアとしては以下の通りである。
1. マイクロビーズ(洗顔料などに入っているような小さなプラスチック)の使用をやめる。
2. 女性が月経時に使うタンポンやナプキンを見直し、再利用可能なものを使う。
3. 生む子供の数を一人減らす(もしくは全く生まない)。
4. 食事量を減らす。特に肉を減らすべきだが、かといって野菜やいわゆるヘルシーフードばかりになるのもかえって環境には負担となる。
5. 有機野菜を過剰に持ち上げるのをやめ、農薬や化学肥料のメリットを理解する。
6. シャワー時間を短くする。
7. ペットボトル飲料を飲まない。
8. コーヒーポッドマシーンを使わない。
9.環境問題に本気になること。

3の「産む子供の数を一人減らす」というのは非常にショッキングな案ではないか。
子どもを一人減らすことで毎年28.6トンもの二酸化酸素排出量を減らせるという。これは「車を持たない」(2.4トン減)、「太平洋フライトを1回減らす」(1.6トン減)などの個人レベルでの貢献の中では圧倒的な効果が得られるという。

子どもを作らないことが、温暖化を止めるための最高の手段というのは何とも皮肉な結果である。今世界中で男性の精子数が減少しているというニュースがあるが、これは人口を減らすために働く自然の摂理だと考える向きもあり不気味な現象である。また、抵抗したところで地球温暖化が進み報告書の予想通り、大災害に見舞われた場合、結局大幅に人口が減ることになる。
いずれにしても、最悪のシナリオに向かっていることは間違いない。

学者の中では、地球は温暖化ではなく寒冷化に向かっているという説もあり、意見が分かれている。実際のところよくわからないのだが、北極の氷が解け、海面上昇している事実からすると、寒冷化に向かっているとは考えにくい。

地球規模での人口調整を、目に見えない何かの力が働いていると思うとちょっと背筋が寒くなる話だ。
しかし、現実的な問題として必ず降りかかってくると予想され、2050年はあと30年ほどでやってくる。孫や子供の時代は大変な地球環境になっているのかもしれない。

アース&ファイアーは女性1人、男性4人の5人組、オランダで結成され主にヨーロッパで活躍したロックバンドです。
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オランダやベルギーなどでは成功を収めたもののイギリスやアメリカではあまり売れなかったようです。

僕もこの「シーズン」くらいしか記憶にありません。

バンド名がアメリカのあまりにも有名な「アース・ウィンド&ファイアー」と酷似しているため間違えやすいですが、まったく関係はありません。
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こちらはご存知黒人のモーリス・ホワイトとフィリップ・ベイリーのツインボーカルにホーンセクションと音楽ジャンルも全然違います。ファンク、ソウルというジャンルで70年代ディスコミュージックで一世を風靡しました。これは言うまでもありませんね。

それに比べると「アース&ファイアー」は世界で売れているわけではなく、やや地味な感じがいたします。
オランダ出身のバンドと言えば同じ頃に活躍していた「ショッキング・ブルー」というバンドがありました。
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懐かしの名曲シリーズその18で紹介しました。当時は女性ボーカルというのがウケが良かったのでしょうかね。「ヴィーナス」「悲しき鉄道員」「悲しき恋心」ヒット曲を連発してましたね。
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僕もこのシングルは持ってましたよ。

「アース&ファイアー」の回なんですが、どうもついほかの話題になってしまいます。正直なところちょっと印象が薄いです。

それでは「シーズン」をどうぞ。
 

10月10日名古屋で2次リーグのセルビア戦が行われた。
最初のセットを15-25で落とし、やはり実力に勝るセルビアには歯が立たないかと思いきや、2セット目からは25-23で3セット連取し、セルビアに初黒星を付けることとなった。
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逆転での勝利にはしびれた。セルビアはリオ五輪の銀メダルチームで現在世界ランク3位の強豪チームである。この日本戦まで1つのセットも落とさずに7戦全勝で進めてきたチームだ。

1セットこそ速攻であっさりと取られたものの、2セット目からは好レシーブが目立ち粘りに粘った結果だ。特にリベロの井上選手のファインプレーは目を引くものがあった。
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アタッカーの石井選手や古賀選手もよく拾いしっかりとつないでいたことが、セルビアの選手のミスを誘う結果となった。
もう一つ目立つのはブロックポイントが多いことだ。海外のチームと比べると身長差では不利なはずの日本だが、この試合のみならずこの大会ブロックがよく決まっている。奥村選手、荒木選手が相手アタックのコースの読みがズバズバ当たっていた。解説の真鍋さんによるとデータ分析がよくできていて、相手の攻撃パターンなどがミーティング通りに来ていたのではないかということだった。
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そしてサーブも有効的にセルビアのレシーブを乱していた。この大会では以前多かったジャンプサーブが影を潜め、フローターサーブが多い。パワーは強いがミスも多かったジャンプサーブよりも、正確性を重視してボールの変化で崩す作戦なのだろう。

海外チームはパワーと高さで圧倒してくるが、ややプレーが雑に感じるところもある。また、セルビアは初めてセットを落としたことで、焦りなのか自分たちのリズムが途中からくるってきたように感じた。強いチームでも一旦歯車が狂いだすとゲームの中で修正するのは難しいことなんだろう。
エースアタッカーがミスを連発するとチーム全体に及ぼす影響は計り知れないのだ。

そういう意味ではセルビアに助けられた面も確かにあったが、その流れを作ったのは日本チームの守備力を中心とした繋ぐバレーといえる。攻撃面ではここの所よく使われている長岡選手が光っていた。要所要所でポイントゲッターになり、相手の攻撃を切る役目をきっちり果たしていた。
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次のブラジル戦で1セット取れば、3次リーグへの進出が決定するという。ここまで来たら1セットと言わず3セット取って、次の試合に備えてもらいたいというのが日本中の願いだろう。

さあ、今夜大一番が始まる。




人生のうちで一度くらい「喪主」という立場になることがあります。
両親や近親者が亡くなった時、いやでもその役目を果たさなければいけない場合があります。

僕も18年ほど前でしょうか、父が亡くなり喪主を務めた経験があります。
死亡の通知を受け、まずは病院に行き、医者から経緯など説明を受けた後、死亡診断書を受け取ります。その後、葬儀社あるいは葬式の場所を決めなければなりません。
あらかじめ決まった業者があれば、そこに連絡すればいいのですが、それがない場合は病院から紹介を受ける場合もあります。

故人の住所がある役所に死亡届を出して、死体火葬許可証をもらいます。これがないと火葬することができません。ここまでは速やかに行うことが必要です。

葬儀業者が決まれば、そこの担当者が来て祭壇や供花、供物など詳細に葬儀の内容を決めていかなくてはいけません。日柄の関係もありますが、大体翌日がお通夜となることが多いです。
お通夜の前に「納棺の儀」と言われる儀式があります。これは身ぎれいにして死装束(しにしょうぞく)に着替えて、故人が浄土への旅支度をする儀式です。(はじめての葬式@より引用)
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遺族の希望により「湯灌」といって故人の体を洗い清めることもあります。
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死装束は白い装束を身にまといますが、なぜ白なのかということについては、日本では古来より紅白の色の組み合わせに特別な意味を持たせてきたようです。紅白幕や紅白饅頭などがその例です。紅=赤色は赤ちゃんなど出生を意味し、白色はその逆で別れや死を意味するそうです。

死装束は仏教式の慣習ですのでキリスト教ではありません。また、仏教でも浄土真宗は死者があの世へ行くことを説いていないので死装束を着せることはありません。

この納棺の儀は親族だけで行われますので、悲しいですが死を受け止め、故人とゆっくり過ごせる唯一の時間といってもいいかもしれません。

お通夜式が始まると参列者の接待に追われます。通夜式が終わった後も、通夜振る舞いなど故人と親しかった友人や親族が残って、昔の思い出話などで別れを惜しみます。

それらがすべて終わると、ようやく解放されます。風呂に入ったり簡単に食事したり少し自由な時間が取れます。線香の火が消えぬよう交代で就寝します。

やや寝不足のまま、翌日は告別式となります。式が始まるとまた参列者の接待に追われます。
式が終わるとそのまま火葬場に向かいます。棺を炉の中に入れた後、1時間から1時間半ほど待ちます。
その待ち時間も飲み物やお菓子など気配りが必要になります。
火葬が終わると、遺骨の拾い上げをし、骨壺に収めて持ち帰ります。

葬祭場に戻ると、たいてい初七日法要をします。法事が終わると皆さんに食事を振舞います。
それが終わると大きな仕事は終わりとなります。ある程度の緊張感の中行事が進んでいくため、結構疲れます。ここまで来ると「あーやれやれ」というのが本音だと思います。正直なところ悲しんでいる暇がありません。

その後も四十九日法要や初盆、1周忌と1年くらいの間は法事が続きます。
なかなか大変ですが、人生の中でそうあることではありません。これも一つの人生経験だと思えば、どうということはないです。大切なことは、儀式とかではなく故人への思いではないでしょうか。

それぞれの心の中に思い出はあります。
例えば、故人の写真や映像を見て懐かしむということはきっとあるでしょう。
不謹慎と言われるかもしれませんが、遺骨や位牌に何も感ずるものはありません。

親族の死は悲しいことですが、誰しも必ずその時は訪れます。この前の樹木希林さんではありませんが、死の宣告を受けても、生かされている時間を大切に人生を楽しむ、そんな風に人生を終えられたら素晴らしいと思います。



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