体操の女子選手が、日本体操協会の重鎮らを相手に暴露会見を開き、また大きな問題が沸き上がりました。
今回は、会見の冒頭で勇気をもって真実を述べたいと断り、いろんなことが露呈しました。ただこの段階では、選手からの一方的な見解であり、言葉の断片だけで考えるとやや偏見の可能性もあったと思います。
しかし、そのあとの協会側の対応のまずさがひどかったです。弁護士の方が横からささやきながらの会見はみっともないですね。
そして、パワハラを指摘された協会副会長は選手の会見をすべて聞いたと断ったうえで「すべてウソだ」と言い切ってしまいました。
また、その妻である強化本部長は「もう黙ってないわよ」「金を使ってでも勝ちに行く」ともう完全に敵視されています。
本来選手を守り、育てていく立場の方が公にこのような発言をされるとは驚きです。
ほかの選手たちはどんな気持ちでこの発言を聞いたことでしょう。
その反対に、副会長である具志堅幸司氏のメディアへの対応がとてもよかったと高評価を得ています。
どちらに加担するわけではなく公正な立場で冷静に言葉を選びながら対応していたということです。
普通に常識的に考えて、18歳の一選手が公にあのような大々的な会見を開いてウソを述べるでしょうか。私には到底考えられません。嘘と言うよりも取り方の違いだとか、勘違いだとかそういう事はあっても不思議ではないので、そんな言い方でまずは冷静に対応されるべきではなかったかと思います。
次々に日本アマチュアスポーツの協会幹部の闇が暴かれます。もしかすると、まだまだあるのかもしれません。悲しいことです。旧態依然としてやっていては、明るい未来はやってこないでしょう。世界から取り残されるだけのように思います。
体操界のOBらもそのような噂はちらほらと耳に入っていたが、権力が大きすぎてなかなか声にする者がいなかった、と言っています。この構図はボクシング協会と同じです。
女子体操の先輩らが宮川さんを応援したいと声を上げていることが、「何をかいわんや」ということです。
皆何かしらで体験したり、知っていることがこれまで闇の中に葬られてきた可能性が強いです。
強化本部長がマスコミにこう言い放ったそうです、「正義は勝つ」と。
まったくその通りだと思います。そして真実は一つしかないはずです。
2年後には東京オリンピックが開催されます。
今のうちに膿を出し尽くしましょう。まだ間に合うと思います。
とにかく選手が気持ちよくトレーニングできる環境を作ることが、協会の方々の仕事だということを再認識していただきたいと思います。精神的に追い込むなど真逆の行為です。
それができない方は、その立場にいる必要はないと思います。
特にオリンピックは国を挙げての大イベントです。選手に気持ちよくベストパフォーマンスを出してもらうように関係の方々にはどうか最大限努力していただきたいです。