舘祐司の気ままなブログ

2018年03月

風が強くて少し肌寒いですが、確実に春が近づいています。
それは桜の花を見るとわかります。
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3月24日現在の御用水跡街園の桜の様子です。
どうでしょう、三分から五分咲きくらいでしょうか。
明日から名古屋の最高気温が20度になると予想されていますので、一気に満開になると思います。
 
自然の植物は凄いですね。ちゃんとその時期になると蕾が膨らみ、開花します。

テレビで花見のニュースを見ていると、海外の方が増えているように感じます。

自国には桜の花が無い、という方やあってもこれほど立派な桜は見た事が無い、という方など皆さん日本の桜の花に感動され魅了されている様子が伺えます。
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この1週間ほどは、街のあちらこちらがお化粧をしたように美しくなり、見る者を和ませ楽しませてくれます。

1年のうちでもわずか1週間ほどの短い期間限定ですから貴重な時間ですね。

 

先日ラジオ番組でこの話題が出ておりました、面白かったので少しご紹介したいと思います。

「人は同じニオイをかぎ続けた時、しばらくするとそのニオイを感じなくなる」ということでした。
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例えば、うなぎ屋さんの前に通りかかるといいニオイがしてきます。思わずつられて店に入ります。するとしばらく店の中にいる間にそのいいニオイをあまり感じなくなりますよね。
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また、よその家に行ったとき、その家のニオイを感じますね。しかし、その家の人はそのニオイを感じません。

これは人間の鼻が「順応性」と言われる機能を持っているからだそうです。
実は、臭覚だけではなく味覚、触覚、聴覚なども同様の機能だそうで、ニオイの場合は「マスキング効果」というそうです。

強いニオイに常に接していると、そのニオイに鈍感になります。体臭が強い人、口臭が強い人が自分ではあまり感じないのはそのためなんだそうです。
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一般的に「鼻がマヒする」と思われがちですが、鼻はしっかりとニオイをキャッチしているそうで、その情報が脳に伝わった時、一定の時間(約3分ほど)が経つと脳の方でシャットするようになっているとのことでした。

ではなぜ、シャットするのでしょうか?
一説によりますと、太古の昔、人間が獣にいつ襲われるかわからないような時代の事です。
ニオイで敵を嗅ぎ分けていたようで、最初の敵のニオイがずーっと残っていると、新しい敵のニオイを感じなくなってしまうそうです。生き延びるための手段としての機能だったのですね。

現代に置き換えてみますと、例えば動物園や畜舎などで働く人たちはずーっとニオイを脳で感じていたら長く勤めることが難しくなってしまうかもしれません。
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ただし悪臭はあくまでも悪臭ですので、吸ってしまえば脳が感じないだけで体内に取り込んでいることは変わりありません。

しかし、不思議なことに畜舎のような有機物のニオイはマスキング効果が発揮されますが、硫化水素、塩酸、アンモニアといった体に害を及ぼす可能性がある無機物のニオイのマスキング効果は弱いそうです。これは自己防衛のためと考えられています。
人間の体は本当にうまく出来ていますね。

まとめますと、人間の鼻はニオイをキャッチする器官であり、そのニオイが何のニオイかを判別するのは脳が行っています。有機物のニオイは3分ほどで脳が情報を遮断するため、ニオイを感じなくなり、無機物にはマスキング効果が弱いため、感じ続けるようになっているということでした。





名古屋城の正門側と東門側に「金シャチ横丁」がいよいよ3月29日に開業します。

その開業を記念して名古屋市交通局からバス地下鉄の一日乗車券「ドニチエコきっぷ」が21日発売されました。1万枚限定だそうです。
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 デザインは徳川義直と徳川宗春が描かれていますが、これは金シャチ横丁が名古屋城正門側に「義直ゾーン」 東門側に「宗春ゾーン」と名付けられたことに関連しています。

義直とは宗春ってどんな人だったのでしょうか?

まず徳川義直とは徳川家康 の九男で、1600年つまりあの関ヶ原の戦いがあった年に生まれています。そして50年の生涯で閉じています。
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そして名古屋城の初代当主だったそうです。

ただ、三代将軍の家光と年の差はたったの4歳、義直が年上なのですが、叔父さんにあたるため家光とは度々ぶつかっていたようです。 

もう一方の徳川宗春ですが、こちらは1696年生まれですから、義直の死後46年経ったのち誕生しています。
尾張藩第3代藩主徳川綱誠の二十男として名古屋で誕生しています。
二十男っていったい何人子供がいるんでしょうね?全員年子だとしても二十人目が生まれた時に長男は成人してますからね。普通に考えるとそうなりますが、この時代は正室以外に側室がいたりして同じ年に2人3人異母兄弟がいるのかもしれません。

なぜこの人が選ばれたかという疑問が浮かびますが、現名古屋市長の河村たかし氏が深く関連しているのかもしれません。
それは河村市長さん、宗春に仕えていた河村秀根の兄の子孫にあたるそうで、名古屋市で開催されている世界コスプレサミットで2010年から2012年、宗春に扮して開会の挨拶を行なっているそうです。


もう後1週間ほどでオープンとなりますが、お手本にした伊勢のおかげ横丁のような人気のスポットになるのかどうか、これからお手並み拝見というところでしょうか。


いずれにせよ、このエリアに観光のお客様が増えることは間違いないでしょう。


 

書店の古本コーナーでこの「定年ゴジラ」のタイトルに目が止まりました。
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10年前ならスーッと流しているかもしれませんが、やはり年齢なんでしょう、「定年」 と「ゴジラ」の組み合わせにも興味を惹かれたのかもしれません。

この小説の主人公は山崎隆幸さん満60歳、42年間勤め上げた都心の大手銀行を定年退職したばかりです。

「もう会社に縛られることもなく、これから自由で気ままな第二の人生が始まるのだ」と勢い込むのですが、実際のところ、やることがなく時間を持て余しています。
せいぜい近所周りを散歩することを日課としていますが、これも退屈な日々を送っていました。

住まいは一戸建てで、くぬぎ台ニュータウンというところなのですが、都心から電車で約2時間と東京とは言え西の外れに位置しています。

ある日散歩から戻った山崎さんが奥さんに「この街って何にもないんだな」 と愚痴ります。「何にもないからいいんだって言ったじゃない」奥さんは笑います。「こういう静かなところが一番安らぐんだって、子供のためにもいいんだって」その通りだったのです。

ある日のこと散歩中に同じ定年組の仲間ができます。 大手電鉄会社に勤務し、このくぬぎ台ニュータウンの開発に携わった、藤田さんです。
その後少し先輩の町内会長を務める古葉さん、単身赴任が長かったため浦島太郎状態の野村さんらと仲間が増えていきました。

山崎さんは娘が2人いましたが、長女は結婚して家を離れ、時々孫を連れて遊びにやってきます。孫ができてから「お父さん」 から「おじいちゃん」に呼び名が変わったことがちょっと引っかかっています。

次女はこの春就職して東京で一人暮らしを始めました 。どうせすぐに寂しくなって戻ってくるだろうとタカをくくっていましたが、ほとんど家に戻ってくることなく、時々奥さんと電話でひそひそ話をしているのが気になっていました。

そんなある日のこと、次女に付き合っている男性がいることが発覚します。
しかも、妻子ある男性で離婚して一緒になるつもりだということがわかります。
それを知った 山崎さん、いろいろなことが頭の中で渦巻きます。

そしていよいよその男性と会う日がやってきますが、そこで事件が起こります…。


山崎さんの故郷は新潟県の山あいの村です。
幼少時代仲の良かった通称「チュウ」 の悪い噂を耳にします。寸借詐欺のようなことをして同級生が被害に遭っているから、お前も注意したほうがいい、と。

「チュウ」 の家は貧乏でした、それを哀れんで山崎さんの母親は家に遊びに来た時、よく食べ物をあげていました。だんだん慣れてきて山崎さんが不在でも家に上がり込んで母親と親しくするほどでした。
山崎さんはそんな「チュウ」 がだんだんと疎ましく思えてきたのでした。
〜そんなことがあったなあ〜と昔懐かしく思い出に浸っていると、我が家にチュウが訪ねてきたのです。

山崎さんが二十歳の時のことです、母親が上京したことがありました。その案内役でチュウが一緒に来るというのです。

山崎さんは母親に対して優しくできませんでした。そして母が故郷に戻ったわずか1カ月後で脳溢血で亡くなってしまったのです。心にモヤモヤしたものが残っていました。

そんなことをチュウと喫茶店で話しているうちに、コーヒーのおかわりをするため山崎さんが1万円札を出しました。チュウが「僕が買って来る」と言ってその場を離れ、戻ってきませんでした。

呆然とする山崎さん、でも不思議に怒りも悲しみも湧いてこなかったのです。
〜40年間の思い出を思い起こさせてくれて、良かった。
「まいったなあ、あの野郎、ふざけた真似しやがって…」故郷の同級生たちも、そんなふうに思っていたのだろう。胸の奥の40年分の苦味が消えた。チュウのおかげだ。〜
 その夜の晩酌は普段より酔いが早くまわったのです。
「…いかにいます、ちちはは、つつがなしや、ともがき」「故郷」(ふるさと)という歌がふと頭に浮かんだのです。


山崎さんはちょうど今の僕と同じ60歳という設定で娘が2人というところも同じです。
ただ山崎さんは昭和11年生まれですから22歳も年上になります。そこは少しジェネレーションの違いは感じます。
自分の住まいや地元の仲間、娘の結婚など共感する話題が多く、とても身近に感じ取れます。

全7編の短編に「帰ってきた定年ゴジラ」 を加えた1冊となっています。
これは前作から3年後のお話で山崎さんがパソコン相手に苦戦します。
 
重松清さんと言えば、以前ご紹介した「流星ワゴン」 の作者でもあります。
1963年生まれで、この作品を書いた時はまだ若い時期ですが、自分の父親のことを思いながら書いたそうです。

この「定年ゴジラ」は山崎さんを中心とした家族の微妙な関係性が随所に見られます。

昭和11年生まれの方々は戦後の日本を立て直して来られた世代です。
ニュータウンに一戸建てを建てるというのが一種のステータスだった時代です。
それこそ家庭を顧みず、頑張って働いてこられたと思います。
そして定年退職した後の空洞感と言うのでしょうか。
さあ自由にしていいんだよというステージになっても 、いざなってみるとどうしていいのかわからない、少し気の毒な男たちを表現されています。

還暦過ぎた方にはオススメの1冊です。 
お父さんたちの悲哀や苦悩を楽しく描いています。
 

サクラの開花の話題が出始め、ようやく春がやってきた感じがする今日この頃ですね。

名古屋の桜の開花予想は3月26日とされていましたが19日開花宣言されました。ここから約1週間の間がいわゆる見ごろになります。
とすると3月24日、25日の土日が一番の花見のタイミングになりそうですね。
いきなりの雨模様で出鼻をくじかれた格好になっていますが、どうなりますことでしょうか。
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さて、今月のカバ丸くんたちは、菜の花畑でしょうか、うららかな陽気に誘われて外に出て、チョウチョと戯れています。きっとポカポカ陽気ののどかな気持ちのいい日なんでしょう。
思わず芝生の上に寝っ転がりたくなりますね。

チョウチョが飛び、鶯の鳴き声などが聞こえてくると春が来たなあと感じますね。
もれなく花粉も付いてきますが・・・(-_-;)。

ここ2,3日お天気が不安定という予報ですが、もうこの1週間の内に桜の花で街の表情は一変します。
なんだか待ち遠しいですね。なぜか桜の花を見るとテンションが上がります。

きっとサーっと咲いてパッと散る。そこがいいところなんでしょう。
個人的には桜の花の色が気に入っています。薄いピンク色で、奥ゆかしさを感じます。

昔から日本人に愛されている桜の木、日本の心だと言ってもいいでしょう。

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