舘祐司の気ままなブログ

2017年01月

五編の短編集から なっています。
・健康増進モデル事業
・緑剥樹(りょくはくじゅ)の下で
・ガンコロリン
・被災地の空へ
・ランクA病院の愉悦
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中でも面白かったのは、本の題名にもなっている 「ランクA病院の愉悦」です。

近未来の日本の医療を奇抜な発想で描いています。
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公立病院は三段階四種類の病院に 集約されていた。
1回の支払いがランクC病院は1万円未満、ランクBは1万円以上10万円未満、ランクAは10万円以上とわかりやすい格付けだ。それに別格扱いのランクQは救急病院だ。
ランクC病院は費用が安い為いつも人でごった返している。安くできる秘訣は薄利多売と徹底した省力化にある。例えば、受付は銀行ATMのような機械が応対する。そして1万円を入れないと始まらない。
一通り機械からの問いに答えると最後に処方箋が出て終了というわけだ。
その病院の潜入取材の仕事がある売れない作家の元に転がり込む。
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また、「ガンコロリン」は世界で初めてガンの特効薬が日本で開発され世界を驚かす話です。
これで世の中から「ガン」が滅亡しめでたしめでたしだったのですが…
新たな問題が発生します。


そしてこの本の最後に「作家十年目、おまけのあとがき」という海堂尊氏本人が書かれたあとがきが載っています。これまた興味深いことが書いてあります。
2016年4月と記載されていますので比較的最近です。

新しい主題が見つかったようで、ちょっと萎えていた執筆意欲がまた膨らんで来たみたいです。


海堂尊氏のまた新たな一面が見れることを大いに期待しましょう。

 

昨年の12月あたりから蕾が膨らみ始め、年が明けてからボツボツと開花し始めました。

1月10日に撮影したシャコバサボテンです。まだ3分咲き程度でした。
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1月22日には5,6分あたりまで開花が進んできました。
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そして1月28日にはこのように8〜9分咲きというところまで来ています。
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淡いピンク色がとても綺麗です。

一般的にはクリスマスの頃によくお店に並びますので一月くらい遅いです。

その理由は、春から夏頃に肥料を与えるくらいで、水やり以外はほとんど何も構っていません。
意識をしていない分開花が遅れるのでしょう。プロじゃないですからね。
でも時期は遅れても咲いてくれるだけありがたく思います。

購入してもう5年ほど経つと思います。毎年目を楽しませてくれます。


本当は、節を適当に摘み取ってやると全体のバランスがよくなり、見た目にもカッコいいようです。
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「春の葉摘み」と呼び、桜の花が咲く頃がその時期に適しているそうです。

その時摘み取った茎節はさし芽に利用できるらしく、うまくいけば増やすことができるかもしれません。

忘れないようにしなくては。_φ(・_・




 

小学生の頃はマンガが大好きで毎週少年マガジンが発売されるのを楽しみにしていました。

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当時、男の子は「マガジン派」 と「サンデー派」に分かれており、僕は「マガジン派」でした。

その時まだ「ジャンプ」 はありませんでした。
「少年ジャンプ」 の創刊が1968年だそうで、その時10歳です。
ということは、8歳か9歳頃から読んでいたことになります。 

「巨人の星」 「あしたのジョー」「天才バカボン」「ゲゲゲの鬼太郎」など後にビッグヒットとなる作品の新連載の時を記憶しています。
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子供時代ですから、マンガから多くの刺激を受けていました。

4,5年生頃でしょうか、一番ピーク時はそのほかにも月刊誌の「ぼくら」 や「少年画報」なども合わせて読んでいた記憶があります。月刊誌は付録も楽しみの一つでした。

当時は「将来漫画家になりたい 」などという夢を持ったこともあったかなあ。…
友人と三人でそれぞれオリジナルマンガを描き、本にして遊んだこともありました。
内容はひどいもんでしたが、それくらい熱が入っていたのですね。

でも、確か小学校を卒業する頃には 、漫画本とはお別れしたと思います。
もっと他のいろんな世界が見えてきたからだと思います。

子供時代にちょっと得意なことがありました。
それは「漢字 」の読みです。

学校で習う前に読める漢字が割とありました。
これは 、マンガを読んでいた効果だと気がついていました。
マンガと言えども絵ばかり見ているわけではありません。
当然文字も読みます。大抵ルビがふってあるので知らない漢字でも読むことができます。
そんなことの繰り返しが自然に頭に入って行ったのでしょう。

ですから、読書が苦手な人はマンガから入るのも悪くないかもしれません。
そう言えば、以前紹介しましたが、参考書の世界も今はかなりアニメが入っている時代のようです。

今流に言えば、「マンガは恥だが役に立つ」 といったところでしょうか。(笑)


とにかく活字を読むことは良いことです。

頭を活性化させてくれます。

また、夜寝つきが悪いという人、布団に入って本を読んでみて下さい。
おそらく15分ほどで睡魔がやってきます。
そのままストーンと眠りの中に入っていけますよ。(笑)

 

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・庶務行員
・貸さぬ親切
・仇敵
・漏洩
・密計
・逆転
・裏金
・キャッシュ・スパイラル

以上の8編の短編集で綴られています。それぞれ単独でも楽しめますが、ストーリーがつながっており、最後の結末がどうなるのか気になり、つい続きを読みたくなってきます。


エリートバンカーの恋窪商太郎は、言われなき罪を着せられメガバンクである東都首都銀行を辞職、地方銀行の庶務行員となって静かな日々を過ごしていました。

ある日、元同僚桜井から電話が入ります。
そしてその翌朝、桜井の突然の死、恋窪は不審に思います。

忘れていた過去が蘇り恋窪は「仇敵」であった"あの男"と再び退治することとなっていく、という話から始まります。

池井戸潤氏お得意の金融ミステリーというジャンルですが、非常にリアル感があり、鬼気迫るものを感じます。
 

主人公の恋窪氏ですが、メインバンクのエリート行員だったキャリアを持ち合わせているため、知識も経験も豊富です。現在は庶務行員という立場で権限は小さいですが、若い行員の松木くんは難題にぶつかった時、必ず恋窪さんに相談を持ちかけ、解決に導くという展開です。

ちなみに庶務行員という職種、あまり耳にしたことがないと思います。
池井戸氏によれば、《庶務行員の仕事は支店の雑務である。銀行には、一般行員と庶務行員との二つの職種がある。一般行員は、さらに四年制大学を卒業した男性を中心とした総合職と、高校や短大卒の女性を中心とした一般職とがあるが、庶務行員はそのどちらでもない別の職種なのである。男性行員であるにもかかわらず、制服があり、店内案内や様々な雑役をこなすことを仕事としており、昇給も出世も極めて限定された職種といえる》 とあります。

正義のために戦う庶務行員の恋窪商太郎、現代のスーパーヒーローにも見えてきます。


 

風邪など病気にかかった時、「ちょっと医者に診てもらうか」あるいは、「なんか調子が悪いけど原因がよくわからないので医師に診断してもらおうか」という具合に、我々は割と気軽に病院や町の医院に行きますね。

私たちにとっては当たり前の話なんですが、これが海の向こうのアメリカとなると全然事情が変わってきます。

まず、国民健康保険にあたるものはなく、自分の意思で民間の保険に加入します。
自由意志ですから加入する人がいればしない人もいます。

しかも、その保険の内容があまりよくないという話があります。

また加入していないと高額の医療費がかかる為、気軽に医師のところへ行くことができない状況があります。

お金に余裕がある人は医師の診断を受けることが容易で、貧しい者は診療を受けられないという図式になります。貧富の差が医療にも表れています。

アメリカの自己破産宣告する人の6割が医療費が払えないという原因によるものらしいです。 
深刻なのはそのうち8割の人は保険に加入しているのにも関わらずということです。 

高額な医療費と質の悪い保険とで身体的のみならず、経済的にも病気や怪我に苦しめられるアメリカ人は多いということです。

 そうした状況を憂いてオバマ前大統領は、医療保険制度改革(通称オバマケア)に取り組んできました。
日本のような公的な保険制度とは違いますが、いい内容の保険をリーズナブルに国民に提供し1人でも多くの国民を保険に加入させる施策です。

ようやく2014年1月からスタートしました。

しかし、新しい大統領はあっさりとその制度の撤廃を公言しています。

社会保障費の増大が財政支出に負担を強いるというのがその理由らしいです。
どうもトランプさんはお金持ち寄りの感覚が強く貧しい人たちの方を向いているようには見えません。
雇用を創出することもいいですが、健康でなければ働くこともできませんよね。


そう考えると日本の国民皆保険制度は素晴らしい制度だと思えてきます。
もちろんその為に毎月皆が保険料を支払っています。

でも、病気になった時、医者にも行けないなんて考えるとゾッとしませんか。

中には、生まれながらして病気に苦しむ人もいるでしょう、慢性的な病気にかかる人もいるでしょう。
みんな、なりたくてなっているわけではありません。
 

病気にかかるとついそんなことを考えてしまいます。 

 

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