舘祐司の気ままなブログ

2016年10月

「マドンナ・ヴェルデ」(海堂尊著)を読みました。

「お母さん、私の子供産んでくれない?」の言葉から始まります。

 「マドンナ・ヴェルデ」はもう1つの「ジーン・ワルツ」という面白い作品です。

つまり同じストーリーを別な角度から描いています。
「ジーン・ワルツ」が「表」とすれば「マドンナ・ヴェルデ」はそれを「裏」から見たお話しです。
あとがきを女優の松坂慶子さんが書かれていました。
ドラマでみどり役を演じこの作品に縁(ゆかり)が深い方です。

 「ジーン・ワルツ」ではクール・ウィッチ(冷徹な魔女)の異名を取る曽根崎理恵を中心に、「マドンナ・ヴェルデ」では理恵の実の母であり代理出産の当事者である山咲みどりを中心に書かれています。

まずは「ジーン・ワルツ」を読んでから 「マドンナ・ヴェルデ」を読むと面白さは倍増すると思います。



あまり内容を書いてしまうとネタバレになってしまいますので書きませんが、僕の印象を少しだけ述べます。

「ジーン・ワルツ」が理恵中心のため大学や病院といったどちらかといえば殺伐としたフィールドが多かったのに対し 「マドンナ・ヴェルデ」では、55歳の独身女性「みどり」の視点ということからか、句会であったり料理の手順のようなヒューマニズム溢れる身近な話題が目立ちました。
少しほのぼのとさせられます。
また、理恵の夫で単身アメリカで生活している伸一郎との手紙でのやり取りは面白いと思いました。

みどりと若いユミがあんなに親密だったとは、…本当に裏の部分を知るというのは意外性があって面白いです。(脈絡がメチャクチャですみません、思いつくまま書いています)

理恵の強引とも言えるお願いにより代理母を受け入れたみどりでしたが、お腹の中に生命を宿しているうち徐々に 考えが変わっていきます。

そして「この子たちは娘に渡したくない」という気持ちが強くなり大きな賭けに出ます。

そんなことから母娘の確執に発展していきますが、それを和解に導くのが意外な人物でした。

代理出産という非常に重たいテーマを軸に書かれています。
AさんとBさんの精子と卵子をCさんの体内に入れて出産した場合、母親は誰になるでしょう。
現在の日本の法律の元では卵子提供者のBさんではなく出産したCさんになるそうです。

理恵はそのことに異論を唱えてなんとか変えなければと自分の家族を巻き込んで計画を立てたわけです。

非常にデリケートな問題です。先ほどのケースは海外では日本とは違う解釈の国もあるようです。



最後になりますが、実はこの本は岸会長からお借りしました。

僕が「ジーン・ワルツ」をブログにアップしたことで是非にということでした。

これが実にタイムリーでして、僕は「ジーン・ワルツ」を読み終えた後、岸会長のブログで「マドンナ・ヴェルデ」の存在を知りこれは是非読みたいと思って近日中に購入する予定でした。

もう後1、2週間の間にはそのつもりでしたから、なんとも不思議な気がします。

そして、今ちょうど海堂氏の「螺鈿迷宮」(らでんめいきゅう)を読んでいる最中でしたが、この「マドンナ・ヴェルデ」に切り替えて一気に読みました。

岸会長にはこの場をお借りして御礼を申し上げます。
ありがとうございました。
11月9日にお会いできると思いますのでその時に間違いなく返却致します。(笑)



 

10月29日の中日新聞のコラムを紹介いたします。
日本が「核兵器禁止 条約」の交渉開始決議案に反対したことが書かれています。
 世界で唯一の被爆国なのに…です。

そのコラムです。
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〈ヒロシマはどこにあるのか/ヒロシマはヒロシマにあるのか…〉。そう問いかける詩がある。『原爆詩百八十一人集』に収められた風山瑕生(  かざやま-かせい)さんの「ヒロシマはわがもの」だ。
詩人はうたう。〈全ての国々は  ヒロシマを持つべきだ/…ヒロシマに水は流れ/ヒロシマに木は茂り/人々は屋根をかかげて/生きる日々に力をそそぐ/うるわしいヒロシマはきみのもの/だが  ヒロシマの始源の日をおもえ/夏の朝の惨劇もきみのもの…〉
国連で来春から、「核兵器禁止条約」を作るための交渉が始まることとなった。
「ヒロシマを持つ」。そう決意した百二十三もの国が、交渉開始の決議案に賛成したのだ。
しかし、その 
百二十三の国の中に、日本は入っていない。反対したのだ。
「(交渉の)足を引っ張らないでほしい。もしそういうことをするなら 、被爆国と言って欲しくない」。自ら被爆し、広島市の原爆資料館の館長を務めた原田浩さん(77)が口にしたという言葉が何ともやりきれない。
〜ヒロシマがあり、ナガサキがある。 そして、フクシマがある。原爆と原発。核の恐怖をこれほど知り尽くした国はないのに、この国の政府は核兵器禁止に尻込みし、脱原発にも後ろ向き。核の呪縛を解こうとしない。
世界の人々が問い掛けていることだろう。ヒロシマはどこにあるのか。ヒロシマはニホンにあるのか。 
 
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 世界の百二十三の国々は日本の行動をどのように感じていることでしょう。
おそらく理解されないのではないかと思います。日本人は「クレージー」と思われていても不思議ではありません。


僕は福島の事故以来、一刻も早く全ての原発を停止するべきだと思っています。
原発のエネルギーコストが安いというフレコミも全くでたらめであったことが明白になりました。 

実はそんなコストのことより私たちの健康に大きく関わることの方が大切です。
福島のあの地区にはもう住むことは不可能でしょう。
多くの人々が故郷を丸ごと奪われたのです。
もしも原発がなかったらそういうことにはなっていません。
「明るい未来」の文字が虚しく感じます。
 
日本の国土の中で住むことができない場所を作ってしまったことを未来の日本人にどう伝えるのでしょうか?
「ヒロシマはどこにあるのか」「フクシマはどこにあるのか」と問い掛けたくなります。

日本は地震国です。このままでは「第二のフクシマ」がいつ起きても不思議ではありません。
また、繰り返すのですか?と政府に問いたいです。
そしてそうなったとしても誰も責任を取らないでしょう。とんでもない無責任な話しです。

福島の原発が完全に収束するのにどれだけ時間がかかるか誰も予想できないと思います。
それはロシアのチェルノブイリの例を考えればわかります。

人類はコントロールできないものをコントロールできると過信したため、そのツケが回ってきているのではないかと思います。 

ドイツは2022年までに脱原発を決めています。ドイツができるのなら日本もできると思います。


日本の政府は、永田町か霞ヶ関が被爆しない限り「核禁止」に舵を切ることはないのでしょうか。
でもそうなってからでは「時すでに遅し 」だと思いますが。

 

さあ、今年のプロ野球日本シリーズも第5戦まで終了しました。
連日手に汗握る好試合が続きます。
そして盛り上がってまいりました。

前回第2戦までをブログの中で、「もし札幌で3連勝すれば 」ということを書きましたが、現実にそのようになり驚いています。

初戦から広島のペースで進んできているように感じます。

しかし第3戦のサヨナラゲームでその流れが日ハムに変わったような気がします。

第3戦、8回に逆転した日ハムに対し、広島も9回粘って同点にします。
日ハムもなかなかすんなりとは勝たせてもらえません。

しかし延長で、大谷選手が決めました。
game3-02

大瀬良 投手の投げた球は決して甘い球ではありませんでしたが、ここは大谷選手の技術が上回ったと言えます。
20161025-00000178-sph-000-9-view ほんと、絵になる男です。

この逆転の伏線は6回にあったと思います。

先発の黒田投手はここまで1点に抑えてきていました。
大谷選手をレフトフライに打ち取った後、自らタイムを取りベンチに下がります。
どうやらふくらはぎを痛めたようでした。
game3-01

それでももう一度マウンドに上がり、試投しますが、やはり無理でした。
この時、すんなり下がらずに気力で投げようとした黒田投手の心意気にはグッときました。
game3-03

もしかすると野球人生で最後のマウンドになるかもしれません。
無念の思いでベンチに下がったことでしょう。
アクシデントでの降板に敵味方関係なく大きな拍手が札幌ドームを包みました。

好投を続けてきた投手の交代は時に流れを変えることになります。
広島投手陣もシーズン通りのいいつなぎをしていましたが、日ハムの粘りが上回った格好です。

すると、広島であれだけ好調だった広島打線が湿ってしまいます。
4戦5戦と1点しか取れなくなります。

日ハムの投手もホームの声援をバックに粘り強く好投しました。
栗山監督の好采配も光りました。

日ハムは連敗の後、札幌にきて3連勝です。
しかも第5戦をサヨナラ満塁ホームランという形で、王手をかけて移動になります。
まさに筋書きのないドラマです。
game5-01

今度は広島の本拠地で戦います。
ここまで両チームともホームの試合はすべて勝っていますので、地元ファンにとってはこたえられないでしょう。

第6戦の先発は広島が野村投手、日ハムが大谷投手と予想されています。

セリーグのホームゲームは投手も打順が回ってくるので、大谷投手は広島で投げるようにしているのでしょう。
強力な打者の一人ですから、投手ながら彼の打順も気になるところです。

いずれにせよ投打に大谷選手がカギを握っているように思います。

個人的には第7戦までもつれてほしいと思っています。

三重平安閣会が四日市にありますグレイスヒルズカントリー俱楽部で行われました。

(ちなみに昨年の模様はこちらです。)

この日も秋晴れのさわやかな陽気で絶好のゴルフ日和となりました。
言い訳無用です。

総勢14組54名の方がお集まりになられました。

スタート前の様子です。
「今日のグリーンはどんなかな?」「結構速いぞ」とかいろいろチェックします。

今日の組み合わせはなんと偶然なことに前回神戸で勝負したOさんが同じ組になりました。

僕としては前回の雪辱戦となりますし、直接対決ですのでいやでも気合が入ります。

まずは記念撮影です。心の中では闘志がメラメラと。

アウトの9番のセカンド地点からの風景です。なかなかプレッシャーのかかるホールです。

インの14番?15番かな?



さて、無事に終了し表彰式に移ります。

今回の特別ルールとしましてOBと池ポチャは1回100円の寄付を行います。
そして全互協の社会貢献基金を通じて様々な社会貢献活動に使われることになっています。

今回は合計28400円集まったそうで全額寄付されます。

まず初めに松嶌社長からご挨拶です。

最近の調査で30歳の男性で一度も交際経験がない人が約40%いるそうです。ちなみに女性は33〜34%とのこと、僕らの若い頃ではちょっと考えられない数字です。
独身の方に知り合う機会を増やしていきたいとの考えを話されました。


生えある優勝はグロス98、ネット70.4でNさんです。

今まで賞には縁がなく、初めての賞が優勝でした、との弁でした。


さて私の結果は、44,48の92で14位と何の賞にもハマりませんでした。

三重平安閣のスタッフの皆様、ありがとうございました。

クラブハウス前からの風景です。


おまけですが、ちょっと変わったレモンスカッシュです。
レモンスライスが連なっています。
取り出すとこんな感じ。
奇妙でしょ。

Oさん、次は境川ラウンドですよ。また、よろしくお願いします。


8月に「2016 我が家のアサガオ物語」でブログを書きました。

アサガオは通常夏の季節とともに始まり終わっていきます。

10月も中盤が過ぎ、朝晩はめっきり涼しくなってきたこの頃ですが、どっこい我が家のアサガオ君はまだ元気に花を咲かせて楽しませてくれています。

  (10月22日撮影)

6個あったポットの中で唯一生き残った苗です。

やはり環境は大事ですね。

日当たり、肥料、土および鉢、そして水やり。

こんなに長く咲いてくれると非常に愛おしく感じます。

アサガオは花を咲かせてから1日で終わります。
その花とは2度と出会うことはありません。

大げさに言えば一期一会です。

どの花や植物もそうですが、生きているという実感が伝わり、それらのことが素晴らしく感じる瞬間があります。

さて、我が家のベランダも来月当たりには冬ヴァージョンに様変わりする予定です。

毎冬のことですが、パンジー、ビオラにシクラメンといったところが主役を務めます。

蛇足ですが、金のなる木に花がついてくれないかなと、秘かに思っております。
金のなる木




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