1970年代から1980年代の初め頃、AORと呼ばれる音楽が大人気だった頃がある。

そのAORの代表格ともいえるのがボビー・コールドウェルだ。
0720bobby-caldwell-212x230 (この写真はかなり若いころ)

ちょっと鼻にかかった歌声は特徴的でもあり大人のセクシーさを感じさせる。
ボズ・スキャッグスとともにこの頃爆発的な人気を誇った。

今日は、ボトムラインへそのボビー・コールドウェルのライヴに来た。
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ボトムラインはライヴハウスなので距離が近くファンにとってはいい小屋である。


AORとは、いろんな説があるが、ぼくは「アダルト・オリエンテッド・ロック」の略と理解している。

ハードなロックではなく、クロスオーバーサウンドとメロディ重視の大人向けの落ち着いたヴォーカルが特徴である。

米国ではこのジャンルを「Adult ContemporaryAC)」と呼ばれているが、日本でもこの言葉はすっかり定着している。なんと言ってもこの言葉の響きがとても洒落ている。と僕は思う。

AORのアーティストはそのほかに、スティーリー・ダン、ルパートホルムズ、シカゴ(後期)、ジム・フォトグロ、ジョージ・ベンソン、ジョン・オバニオン、ディックセント・ニクラウス、ビル・チャンプリン、トニー・シュート、ポール・デイビス、マイケル・マグドナルド、ロビー・デュプリー、ランディー・ヴァンウォーマーら名前をあげたらきりがない。

テレビCMなどでも使われており、聴けば皆さんもよくご存知の曲が目白押しだ。


そもそもボビー・コールドウェルのライヴに行くきっかけを作ってくれたのは、友人のI君だ。
彼から誘いがあり、「よし行こう」と意気投合して僕がチケットの手配をした。

ライヴハウスなので、会場内で飲食ができる。
ビールを飲みながらのライヴもまた乙なものである。

1時間20分、ヴォーカルの声はしっかりと出ていた。
ただ年齢のせいか、ゆったり感は否めない。
楽器による演奏の時間が長く感じられ、もう少しボビーのヴォーカルを聞きたかったのは僕だけではないだろう。

演奏後メンバーが積極的にCDの販売をしていた、なかなか見られない光景だ。
ここにボビーがいたら もっと売れるだろうに。そこは残念なところだ。
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音楽は時代を超越してくれる。
不思議なことに、30年以上前に引き戻してくれる。
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音楽を生で聴くことの感動は言葉にならない。
やっぱりライヴの魅力は素晴らしい。

この前紹介したスタイリスティックスが12月にボトムラインに来るようだ。
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