五編の短編集から なっています。
・健康増進モデル事業
・緑剥樹(りょくはくじゅ)の下で
・ガンコロリン
・被災地の空へ
・ランクA病院の愉悦
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中でも面白かったのは、本の題名にもなっている 「ランクA病院の愉悦」です。

近未来の日本の医療を奇抜な発想で描いています。
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公立病院は三段階四種類の病院に 集約されていた。
1回の支払いがランクC病院は1万円未満、ランクBは1万円以上10万円未満、ランクAは10万円以上とわかりやすい格付けだ。それに別格扱いのランクQは救急病院だ。
ランクC病院は費用が安い為いつも人でごった返している。安くできる秘訣は薄利多売と徹底した省力化にある。例えば、受付は銀行ATMのような機械が応対する。そして1万円を入れないと始まらない。
一通り機械からの問いに答えると最後に処方箋が出て終了というわけだ。
その病院の潜入取材の仕事がある売れない作家の元に転がり込む。
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また、「ガンコロリン」は世界で初めてガンの特効薬が日本で開発され世界を驚かす話です。
これで世の中から「ガン」が滅亡しめでたしめでたしだったのですが…
新たな問題が発生します。


そしてこの本の最後に「作家十年目、おまけのあとがき」という海堂尊氏本人が書かれたあとがきが載っています。これまた興味深いことが書いてあります。
2016年4月と記載されていますので比較的最近です。

新しい主題が見つかったようで、ちょっと萎えていた執筆意欲がまた膨らんで来たみたいです。


海堂尊氏のまた新たな一面が見れることを大いに期待しましょう。