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七編の短編集で綴られています。

1.銀行はやめたけど
2.プラスチックス
3.眼
4.誰のノート?
5.家計簿の謎
6.人事を尽くして
7.常連客

大原次郎は31歳で大手銀行に勤務していましたが、リストラで退職し就活中の身です。

次郎が住んでいるアパートの大家さんである宮尾さんから銀行からの借り入れについて相談があるところから始まります。

その問題をうまく解決したあと、宮尾さんの娘の梨香からある提案が出ました。

それは、「どうせ失業中なら自分で開業したら?」
「他にも困っている人がたくさんいるんじゃないかしら、金融探偵ってのはどう?」

この大胆な提案に次郎は面食らうが、それもまんざら悪くないな、と少し前向きな気持ちに変化するのでした。

それを皮切りに次々と問題に関わり解決に導いていきます。
2話の一件からは警察官とも親しい間柄になります。



短編集ですので、1話から7話までそれぞれ完結して読み切れますが、うまくお話をつなげて連鎖させています。
その辺りも著者の技術が見て取れます。

2話の「プラスチックス」などは読んでいても結末の予想が全くつきませんでした。

池井戸潤氏お得意の銀行が舞台のお話ばかりではありませんので、著者の幅の広さを感じます。