舘祐司の気ままなブログ

今年もマスターズの季節がやってきました。この時期になると春になったなと実感します。
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さて初日は2015年の覇者ジョーダン・スピースが6アンダーと素晴らしいゴルフで単独首位に立ちました。特に13番から5連続バーディーで他を一気に引き離しました。
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オーガスタでは無類の強さを見せてくれますね。相性がいいんでしょうか。
しかし、そのスピースも2016年では優勝争いの真っ只中で12番ショートホールでまさかの2回池ポチャという事態が起こりました。
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1度落とした後の打ち直しでは、ダフッてまた池に入れるという信じられないプレイでした。最初のミスで冷静さを失ってしまい、何も考えられなくなったと後述しています。オーガスタの魔女に魅せられてしまったようです。

さて我らが日本の松山英樹君ですが、1オーバーの29位とやや出遅れた感があります。185802
昨年は初日4オーバー54位からのスタートだったことを思えば、かなりいいと考えてもいいかもしれません。ちなみに昨年は最終的には11位まで順位を上げて終わっています。
3年ぶり出場のタイガー・ウッズも同じく1オーバーです。
昨年の覇者セルヒオ・ガルシアは15番で5度池に入れ、このホールなんと「13」をたたき9オーバーと87選手中85位という結果でした。

マスターズではよく「パトロン」という言葉が出てきます。観客のことを指すのですが、普通は「ギャラリー」といいますよね。なぜ、マスターズだけ「パトロン」と呼ぶのでしょうか。

球聖と呼ばれるボビー・ジョーンズがこのマスターズ大会を立ち上げました。
しかしその創成期は資金難で悩まされたそうです。そこでジョーンズの支援をしたのが、オーガスタ・ナショナルGCのメンバーだったのですが、資金運営にも携わったことから「パトロン」と呼ばれるようになったそうです。
ちなみにマスターズの賞金の元手はパトロンの入場料からねん出するそうです。

また、マスターズの会場には連日約3万5000人ものパトロンが訪れるそうですが、そのチケットはパトロンリストに登録された人たちに限り先行販売されるということです。一部ネット販売もあるらしいですが確率は相当低いようです。
そのパトロンリストは世襲制となっており、辞退者が出るとウェーティングリストから補充される仕組みなのですが、1972年以降追加がない状態が続いているようです。もしパトロンが亡くなっても遺族が購入し続けている例も少なくないという状況なので、新しくパトロンになるのはほとんど不可能に近いのです。
こういった状況ですので、毎年同じ顔触れがパトロンに並ぶという状況になっています。

マスターズのパトロンは単にゴルフを見に来る観客ではなく、積極的にゴルフにコミットし、マスターズに集う選手たちを鼓舞・激励しつつ、選手とともに夢の舞台を盛り上げる存在なのです。
~スポラボ.incより

さてさて今年は誰がグリーンジャケットに袖を通すのでしょうか?



 

大谷翔平選手は今年からメジャーリーグに籍を移し、アナハイムエンゼルスに所属しています。
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先日はメジャー初登板で6回を投げて初勝利に輝き、10試合以内で野手と投手で試合に出場した記録はあのベーブ・ルース以来98年ぶりとかでさっそく帽子がアメリカ野球殿堂入りとなった模様です。

さて、本拠地エンゼルスタジアムに戻り、最初の打席で初ホームランが飛び出しました。
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地元ファンは大盛り上がりです。
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意気揚々とベンチに戻りハイタッチしてチームメイトがお出迎えしてくれるかと思いきや、皆知らん顔をしています。
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「ちょっとちょっと、そっけなくしないでよ」と背中から声をかけると・・・
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急に堰を切ったかのように仲間からの祝福を受けました。
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これは、メジャー流の祝福の儀式なんだそうです。

ようやくホッとした大谷選手、観客席に手を振って応援に応えていました。
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この日は第2打席、第4打席にもヒットを放ち、4打数3安打と固め打ちです。
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この活躍ぶりには全米の野球ファンも度肝を抜かれたのではないかと思います。

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そして試合が終わり、文句なくお立ち台でインタビューを受けていると、同僚が不穏な動きをしています。
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今度は氷水の洗礼です。「くっそ、冷たー」と思わず口にしますが。
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「嬉しいから気持ちいいです」とすぐに切り替えていました。
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一方、先ほどのメジャー初ホームランのボールの行方はどうなったんでしょう。

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9歳のマシュー君の手にありました。もちろんエンゼルスファンです。
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「このボールどうします」とインタビュアーのお姉さんに尋ねられると「オオタニにあげます」と即座に答えました。
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約束通りに大谷選手にボールを渡すと、お返しに大谷選手からサイン入りのバットをもらいご満悦の様子のマシュー君。
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今までチームの主砲、トラウト選手のファンだったのですが。
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これからは「大谷選手のファン」になるそうです。
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このブログを書いている間にその翌日の試合の速報が飛び込んできました。
すると2試合連続でホームランを打ったとのこと。しかも昨季サイヤング賞に輝いたクルバー投手からというからもう恐れ入りましたと言うしかないです。

開幕前のオープン戦での不調から懐疑的な声も出ていたことに対し、「ここ数日で黙らせた」と地元紙も報じているようです。

日本の野球ファンも大谷選手の二刀流がどこまで通用するのか、本当のところ心配で仕方なかったと思いますが、それは杞憂に終わるのでしょうか。

一体どこまで活躍を見せてくれるのか、大谷選手から目が離せなくなりました。

多くの企業では4月2日に入社式が日本全国で行われました。

この日ちょうど関東の方に出張だったのですが、名古屋駅や東京駅でリクルートスーツに身を包みちょっと緊張気味な若者がいくつかの集団で歩いているのを見かけました。

皆さん、今まさに「社会人」という新たな世界に飛び込み、不安と期待が入り混じった複雑な気分なんだと思います。

「アキュラホーム」という木造注文住宅を建設する住宅メーカーがあります。
この会社は「カンナ社長」と自ら名乗る宮沢社長さんが経営されている会社です。
時々テレビのCMなどでも見かけると思います。
この会社の入社式がちょっとユニークなんですね。2006年から新入社員に実際にカンナ掛けを体験させるということで話題になっています。
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まずは元大工の宮沢社長さんがお手本を見せた後に行います。初めてカンナを持つ人もいますので、つたない手つきですが、カンナ掛けの技術や木の性質などを体験できる機会となっています。
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ちなみに実際には営業社員ですので、業務でカンナ掛けをすることはないそうです。
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カンナ社長のカンナ掛けに対する思いが伝わってきます。
本物の木の良さや削った時の木の香りなどを身をもって体験でき、自分たちがお客様にどのような商品を売っているのか、木造住宅にこだわる意味などがカンナ掛けに集約されているのかもしれません。

他にも靴クリームのコロンブスでは先輩社員と新入社員がお互いの靴を磨きあうのが45年前から恒例となっているそうです。これは新入社員に自社の製品に初めて触れてもらうことで、商品や会社への愛着を生み出すとともに、お互いの靴をピカピカに磨き上げることで社員同士のコミュニケーションを図るのが狙いだそうです。

やはり、どこでもその会社が取り扱っている商品にまずは「慣れること」が大切だということです。そしてもう一つ大事なことは社員同士のコミュニケーションです。
社長さんがどんなに素晴らしいスピーチをされても、ことばだけでは伝わらないことが多く、やっぱり体で覚えていくことが基本なんでしょうね。

両社の社員さんたちは、この入社式での体験を、おそらく一生忘れないことでしょう。

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